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【ゴルフ】

青木功、73歳7カ月の挑戦 中日クラウンズに出場

2016年4月27日 紙面から

チャンピオンズマッチで古閑美保(右)とラウンドする青木功=名古屋GC和合で(大橋脩人撮影)

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 中日クラウンズ(28日〜5月1日、愛知県東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=中日新聞社主催)ウイークの26日、歴代優勝者によるチャンピオンズマッチが行われた。現職の日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長としては史上初の国内ツアー参戦、おまけに73歳7カ月は最年長出場となる青木功は寄せ、パットでプロ通算85勝、賞金王5度の円熟の技を披露。本番での予選突破へ「選手としてやるべきことはやる。いくつたたいても、私の人生のゴルフだよ」と言い切った。

 青木の表情は穏やかだったが、言葉は鋭く、力強かった。

 「最後まで、36ホールはちゃんとやる。それで予選を通ったら『コノヤロー!!』と言いたいな。望みを持ってやっていきたい」

 歳を重ね、体力は落ちた。2月のハワイ合宿で風邪をこじらせて以降、十分な練習、トレーニングを積めなかった。会長職で多忙を極める中、1年ぶりの今季初陣。「どの程度、思うようなゴルフができるかどうか」

 永久シード選手といえど、不安はある。「ちゃらんぽらんにやりたくない」と葛藤もある。ただ、プロとして培ってきた誇り、会長として抱く熱意が、73歳の体を突き動かしている。

 「選手にも、『まだオレがやっている』というのを見せられるかもしれない。オレが出てきたことに対して、選手(の気持ち)が締まるかどうかも含め、カツを入れるっていうのじゃないけど、ギャラリーと少し会話をしたり、(出場することで)そういうものも浸透していったらいいね」

◆巧みな小技健在

 この日、青木は歴代優勝者によるチャンピオンズマッチに出場。グリーン周りの巧みな小技、正確なパットでギャラリーを沸かせた。技術はさび付いていない。何より、人生を切り開いてきた元来の負けん気に満ちあふれ、「(同組の尾崎)直道には負けたくない。勝って、ばか野郎と言ってみたいよ」とちゃめっ気たっぷりに言った。

 心して見届けよ−。和合に挑む青木のプレーを、心意気を見逃してはならない。 (松岡祐司)

 

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