任天堂 マリナーズ株売却で経営の中心から撤退へ
大リーグ、マリナーズの筆頭オーナーの任天堂が、保有する株式のうち10%を残してほかの共同オーナーに売却することになり、20年以上にわたる球団経営の中心から手を引くことになりました。
これは27日、任天堂アメリカ法人の元会長で、マリナーズのハワード・リンカーン会長が本拠地シアトルのセーフコ・フィールドで記者会見し発表しました。
任天堂アメリカ法人は、マリナーズの株式の過半数を保有する筆頭オーナーですが、保有する株のうち10%を残してほかの17の共同オーナーに売却することで、先月合意したということです。
売却はことし8月の大リーグ機構の承認を経て確定しますが、これに伴って任天堂側は球団の筆頭オーナーではなくなり、新しい会長には地元シアトル出身の実業家が就任することも発表されました。
マリナーズは経営危機にひんした1992年に、シアトルからの移転を防ぐため任天堂の当時の山内溥社長が個人として出資して筆頭オーナーとなり、そのあとをアメリカ法人が引き継ぐ形で任天堂が24年にわたって球団経営の中心を担い、イチロー選手をはじめ多くの日本選手がプレーしました。
株式売却の詳しい理由は明らかにされませんでしたが、近年は携帯電話のアプリのゲームに押され、任天堂グループの業績が伸び悩んでいたことが背景にあるとみられます。
退任するリンカーン会長は「球団の株式をいずれ共同オーナーたちに渡すのが、亡くなった山内元社長の願いだった。マリナーズをシアトルに残せたことはとても誇らしい」と話しました。
任天堂アメリカ法人は、マリナーズの株式の過半数を保有する筆頭オーナーですが、保有する株のうち10%を残してほかの17の共同オーナーに売却することで、先月合意したということです。
売却はことし8月の大リーグ機構の承認を経て確定しますが、これに伴って任天堂側は球団の筆頭オーナーではなくなり、新しい会長には地元シアトル出身の実業家が就任することも発表されました。
マリナーズは経営危機にひんした1992年に、シアトルからの移転を防ぐため任天堂の当時の山内溥社長が個人として出資して筆頭オーナーとなり、そのあとをアメリカ法人が引き継ぐ形で任天堂が24年にわたって球団経営の中心を担い、イチロー選手をはじめ多くの日本選手がプレーしました。
株式売却の詳しい理由は明らかにされませんでしたが、近年は携帯電話のアプリのゲームに押され、任天堂グループの業績が伸び悩んでいたことが背景にあるとみられます。
退任するリンカーン会長は「球団の株式をいずれ共同オーナーたちに渡すのが、亡くなった山内元社長の願いだった。マリナーズをシアトルに残せたことはとても誇らしい」と話しました。