火星に無人宇宙船 米ベンチャーが再来年打ち上げへ

火星に無人宇宙船 米ベンチャーが再来年打ち上げへ
k10010501721_201604281107_201604281108.mp4
アメリカの宇宙開発のベンチャー企業が、火星に向けて無人の宇宙船を再来年にも打ち上げる計画を発表し、アメリカが目指す火星の有人探査に向けた大きな一歩となるか注目されます。
これは、アメリカのベンチャー企業スペースX社が27日、ツイッターの公式アカウントで明らかにしたものです。
それによりますと、スペースX社は、現在開発を進めている宇宙船「ドラゴン2」を火星に向けて、再来年にも打ち上げる計画だということです。
「ドラゴン2」は、エンジンを地上に向けて噴射することで、ヘリコプターのように狙った場所に着陸できるのが特徴で、宇宙飛行士が乗り込める有人の宇宙船として開発していますが、今回の計画では無人で打ち上げ、火星での着陸を目指すとしています。
スペースX社は、計画の詳細をことし9月に発表するとしていて、「火星に大きな宇宙船を着陸させるのに必要な技術を実証してくれるだろう」とコメントしています。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、2030年代に火星に人類を送り込む計画を打ち出していて、予算に制限があるなか、民間企業による技術開発やコストダウンに大きな期待を寄せています。
今回の計画でも、NASAとスペースX社は技術協力の契約を結んだということで、アメリカが目指す火星の有人探査に向けた大きな1歩となるか注目されます。