三重のヘリ墜落 直前まで送電線に気付かず衝突か
去年、三重県の山中で民間の大型ヘリコプターが送電線に衝突して墜落し、2人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は、機長が直前まで送電線に気付かなかったか、距離があると思い込んで接近し、衝突した可能性があるとする報告書を公表しました。
去年3月、三重県紀北町の山中で、物資輸送に当たっていた東京の新日本ヘリコプターの大型ヘリコプターが送電線に衝突して墜落し、機長ら2人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は28日、報告書を公表しました。
それによりますと、機体の状況から、事故機は避ける余裕がないまま送電線に衝突したとみられ、機長が直前まで送電線に気付かなかったか、距離があると思い込み、送電線に接近した可能性があるとしています。また、事故機は、いったん旋回して高度を上げたあと、上空から判別しやすい鉄塔付近を通過する当初の飛行コースではなく、上空から見えにくい送電線付近を通過してほぼまっすぐ目的地に向かうコースを飛行し、送電線に衝突したとしています。
これについて、報告書は、翌日、雨が予想されており、予定していた作業が終わらないかもしれないという時間的なプレッシャーを感じ、より距離の短いコースを選択した可能性を指摘しています。
それによりますと、機体の状況から、事故機は避ける余裕がないまま送電線に衝突したとみられ、機長が直前まで送電線に気付かなかったか、距離があると思い込み、送電線に接近した可能性があるとしています。また、事故機は、いったん旋回して高度を上げたあと、上空から判別しやすい鉄塔付近を通過する当初の飛行コースではなく、上空から見えにくい送電線付近を通過してほぼまっすぐ目的地に向かうコースを飛行し、送電線に衝突したとしています。
これについて、報告書は、翌日、雨が予想されており、予定していた作業が終わらないかもしれないという時間的なプレッシャーを感じ、より距離の短いコースを選択した可能性を指摘しています。