今日は、顧問先会社社長と日本年金機構へ!
よくある話であるが、会社の経営が厳しいときに、幾許か社会保険料を滞納していたのである。
別段現在は、毎月の保険料に上乗せして滞納分を支払っているので、無問題である。
滞納分の支払いについて増額せよ!と言ってきたことで、顧問先社長も今まで当職に一度もご相談されなかったのであるが、この度初めてご相談があった次第である。
15年も顧問に行っているのに水臭いと言ったのであるが、久保先生の範疇ではないと考えていたと仰るので、当職の範疇であるとお答えした次第である。
当職は、今まで何社も社会保険料の件で、話に行ったことがある。
税金や労働社会保険料は、サラ金以上の延滞金であるから、事業主も延滞しようと思って延滞している訳ではないのである。例え会社は黒字であっても、キャッシュフローが回らないときもある。
事業を継続させるために、雇用を優先するためには、どうしても支払わなくてはいけないものから、支払うのである。
当職は、日本年金機構がしつこくてやくざまがいの取り立てをする、電話を切らないのが、やくざまがいと言っているのであるが、それらを聞いていたので、行く前から切れていたのである。
行くなり、出てきたのは、20代の小若い担当者であるが、眼しか出ていない大きなマスクをして出て来たのである。
「貴男、風邪ひいているの?」
「そういうわけではありません。」
「じゃあ、マスク外しなさい。非礼でしょう、事業主と顧問社労士が来ているのだから!」
と言ってマスクを外さしたのである。
顔を見られたくないのか、表情を探られたくないのか、公務を行っている税金で喰っている人間が、人前にマスクをして出てくると言うのは、どういう神経か!!信じられないのである。皆さんも厳しく言われたほうがいいですよ。本当に自分に責任を持たない輩ほど、顔を隠したがる。風邪もひいていないのに、税金で喰っている公僕が呼びつけていて、60代の社長と50代の社労士相手に20代の若造が、マスクして平然と出てくるんですよ!
どう、思います??
会社の試算表を持って来いと偉そうに言っていたので、提出して、
「貴男、それ見て分かるから、持って来いって言ったんでしょう??それで、どうなの??分かるんでしょう!?」
と言ったら、もうしどろもどろなのである。
「だから、滞納分は通常の保険料に増額して払っているじゃない。これ以上は、払えないっていうこと!!」
「それでも、できるだけ早く・・・。」
「だから、無い袖は振れないと言っているのよ。分かる??会社が倒産したら何十人も路頭に迷うのよ!」
ここでネット記事を出して、
「大体、79万件も未加入事業所を放置して、日本年金機構が何言っているの!?
滞納分も払うと言っているでしょう!!現状で支払いの増額はできないって言っているだけ!わかる!?」
途中で徴収課長を呼んで来るように言ったが、他の事業所と面談中と言うことであったが、途中からもう担当者の手が奮えていて、かなり恐かったのであろう。最期に、
「滞納分もちゃんと払っているんだから、何年か経ったら済むでしょう。
それまで、待っていなさい。」と言った次第である。そして、もう一点、
「今後、再び社長に対してサラ金のような取り立てをしたら、容赦はしないからね。」と言って帰って来た。
だれも、税金や社会保険料を滞納しようと思っている事業主などいない。
やむにやまれない事情があって、それでも滞納分も上乗せで誠実に払っているのであるから、当職から言わせれば無問題である。
途中から、ずっと日本年金機構の担当者の手が奮えていたが、今日三菱自動車水島製作所の話もしたのである。燃費偽装問題でラインが全て止まっていて、3400人いる社員のうち3分の1以上が自宅待機となっているばかりではなく、関連下請け200社に、トマト銀行と中国銀行が緊急融資制度の窓口まで設けて、岡山は一大事となっているのである。今回の全ての車種を、水島で生産していたからである。
雇用調整助成金の相談もハローワークに2日で、1箇月分の相談件数が来たと書かれていた。
今まで、優良企業であっても社会保険料を滞納することが、下請けの中にあるかもしれない。
なにも分からない小僧が、偉そうに言うんじゃないと言いたいのである。
日本年金機構には、当職の意見通りにさせたが、小僧が風邪もひいていないのに、経営者に対してマスクをして出てくるというのはどういう了見か!!と厳しく指導した次第である。
どうも、当職は行政にいくとスイッチが入るようで、会社員時代から、公務員は嫌いである。
市役所や職安や、旧社保事務所はたらっとしているようにしか見えなかった。反面、消防士とか、警察官は信用しているのである。
だから、公務員が全てとは思っていないが、日本年金機構は相変わらず腐っている。
まあ、担当者も手が奮えるほど真剣になったのであれば、良い経験をしたことだろう。
当職の顧問先企業は、当職が身体を張って守る。