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 2014年秋に香港で始まった民主化デモ「雨傘運動」に支持を表明したなどとして、中国広東省の広州市中級人民法院(地裁に相当)は8日、国家政権転覆扇動罪で民主活動家4人に懲役4年6カ月~1年6カ月の有罪判決を言い渡した。活動家らは「言論の自由の範囲内だ」と無罪を訴えており、上訴する方針。

 また、7日から8日にかけて支援者ら10人以上が一時、当局に拘束された。習近平(シーチンピン)指導部は、民主化を求める訴えが共産党批判につながりかねないとみており、厳罰でこうした言論を抑える狙いがありそうだ。

 4年6カ月の判決を言い渡された謝文飛(本名・謝豊夏)氏(39)と王黙氏(43)の2人は、デモ発生直後の14年10月3日、広州市内で「香港を支持し、自由のために戦おう」などと書いた幕を持ってデモを支持するよう扇動したとして拘束された。裁判では、「一党独裁を排除し、民主的な中国を建設しよう」などと以前に共産党を批判していたことも合わせて罪に問われた。(広州=延与光貞)

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