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舛添知事、公用車で別荘通い 年に48回「全く問題ない」

産経新聞 4月27日(水)11時32分配信

 東京都の舛添要一知事が公用車を使い、ほぼ毎週末、温泉地として知られる神奈川県湯河原町の別荘に通っていたことが27日、分かった。舛添氏が報道陣の取材に明らかにした。舛添氏は「まったく問題ない」との認識を示し、今後も別荘通いを続ける考えを示した。

 都によると、舛添氏は昨年4月1日~今月11日の約1年間に計48回、都心から約100キロ離れた湯河原町の別荘まで公用車に送迎させた。金曜の午後2~3時台に都庁を出発するケースが多く、20回に及ぶ。

 別荘は、舛添氏の妻が代表を務める「舛添政治経済研究所」が所有。舛添氏は別荘は「事務所だ」と主張した上で、「このところ仕事が忙しかった。一番静かで仕事ができる場所なので、資料を読み込んで次の週の準備などをしていた」と説明。公用車の利用については「ルールに従ってやっており、問題はない」とし、「健康を保って、頭を整理して、都民のために働く態勢を整えるのも知事として重要な役割だ」と述べた。

 首都直下型地震など災害時の危機管理上の問題については、「3人の副知事が輪番で(代理を)ちゃんと務めている。湯河原にも世田谷の自宅と同じ緊急連絡体制を敷いており、どこにいても、しっかり指揮をすればいい」と述べた。

 中央大の佐々木信夫教授(行政学)は「1300万人を預かる都知事が夏休みや正月でもないのに、東京から遠く離れたところへ毎週末のように行く姿勢は許されない」。防災アドバイザーの山村武彦氏は「災害時は指揮系統の一元化が不可欠だ。知事の不在が初動対応の遅れにつながってはいけない」と指摘した。

最終更新:4月27日(水)20時6分

産経新聞

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