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空想考察

いろんなことを空想で考察。あくまで空想です。大切な事なのでもう一度言います。『あくまで空想です。』ふと、感じたことを書いたり。全力で不真面目なことを書くこともありますのでさらりと受け流して下さい。

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『デンタルアシスタントさん!!』第5話

小説『デンタルアシスタントさん!!』

『デンタルアシスタントさん!!』第5話


『DAY 5』

いよいよ、私にとってはじめての患者さんのご案内です。


硝子の引き戸を開けて、「イナバ様、こちらへどうぞ。」とご案内します。


そうして、患者さんが診察台に座りやすいように、テーブルとライトを椅子から離します。

無事に座っていただきました。


「そしたら、このエプロンかけてな。モモエちゃん。服が汚れんごとな!」と、おじいちゃん先生。

そうですね。服の安全も確保せねばいけませんね。


はい。無事に服の安全確保!しました!


で、先生が患者さんの前にたちますので、私は後ろに下がり、透明な薬瓶を開けようとしましたら…あら?あらあら?

 

透明な瓶が、ふたつ並んでます。

 

中の液も両方とも、透明なのです。

先生が言っていた、「この透明な薬瓶」が、どちらかわかんなくなりました。

なにやら、米粒のような文字でかかれた英文字は見えますが、中身がわかりません。 

 

で、私は両方開けました。

そして、怒られました。

 

「右から二番目の瓶だけ開けといてな!モモエちゃん!両方開いとったら、間違えるからな!!!」と、マスクの上の目が怖くなるおじいちゃん先生。

 

「はい…。」と、私は小さく答えながら、茶色の瓶を開けました。

傷の洗浄はなんとか無事に終わりました。

 

で、患者さんに椅子から降りてもらうために、私はテーブルと、ライトをぐいっと椅子から離しました。

 

安全確保!です。

 

んで、椅子をの位置に戻そうとしたところ…ガサガサガサガサって音が!!!


何事?と振り返ると、テーブルのアームが、観葉植物の葉っぱに当たりながら下がっていたのでした。

 

げっ!!と、思った時には、既におじいちゃん先生が、慌ててテーブルを動かして元に戻していました。

 

「機械壊さんといてな!!モモエちゃん!!!」


ああ、やっぱり怒られました。

機械の安全確保も必要なのですね…。


で、その後は無事に患者さんからエプロンを外して、待合室まで戻っていただき、精算までしてお見送りです。

 

元気よく、「ありがとうごさいましたー!」と言ったところ、おじいちゃん先生が飛んできます。 


「モモエちゃん!!ここは病院やで!!『ありがとうごさいましたー!』じゃあかん!『どうぞ、お大事になさってください。』やで!ほんま頼むで!」

 

ああ、つい以前のアルバイト先の飲食店の店員さんのクセでやってしまいました…。


あまりにも景気よく空回りする自分に、何かつける薬はないものでしょうかね?


(つづく)


(このお話はフィクションです。)