米大統領 アラブ首脳たちとの会合に参加

米大統領 アラブ首脳たちとの会合に参加
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サウジアラビアを訪問しているアメリカのオバマ大統領は、ペルシャ湾岸のアラブの首脳たちとの会合に参加し、オバマ大統領としては、関係が冷え込んでいるサウジアラビアなどとの関係改善をアピールしたい考えです。
サウジアラビアの首都リヤドを訪問しているオバマ大統領は、21日、サウジアラビアのサルマン国王など、ペルシャ湾岸にあるアラブ諸国の6か国の首脳たちとの会合に出席しました。
日本時間の21日午後10時ごろまで、およそ5時間にわたって行われた会合には、アメリカからはケリー国務長官やカーター国防長官も出席し、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦や、シリアやイエメンの内戦の終結に向けた取り組みについて、いかに協力を強化していくか協議したものとみられます。さらに、サウジアラビアなどと対立するイスラム教シーア派の大国イランを念頭に、弾道ミサイル防衛の強化なども話し合われたとみられます。
サウジアラビアなどは、アメリカが去年、核開発問題を巡ってイランと合意に達し、対話路線に転じていることに不満を示しており、アメリカと、サウジアラビアなどとの関係は冷え込んでいます。
オバマ大統領としては、一連の会合を通じてサウジアラビアなどの安全保障に関与する姿勢を強調し、IS対策などで重要な役割を担い、同盟関係にあるサウジアラビアなどとの関係改善をアピールしたい考えです。