ちょっと戻りまして15日夜9時、白夜書房主催・末井昭さんの退職送別会に井上親方とタコ社長(末井幸作)と一緒に出席するため高田馬場へ。白夜書房といえば、その昔大変お世話になりましてね。ガロで上杉清文さんと一緒にコラムを連載していたのですが、上杉さんの原稿がいつもギリギリ。当時の編集部にはファックスがなかったので電話原稿(書いた原稿を電話口で読んでもらいそれを書き取る)だったのですが、さすがにこれは大変、つーことで、締め切りの日に白夜書房にファックスしていただき、それを受け取るため、毎月のようにおじゃましていたのでした。『写真時代』がバカ売れしてた頃の話です。で、しょっちゅうおじゃましていたら「じゃ『写真時代Jr』で何か書けば」とかいっていただき、連載もさせていただいたのでした。で、その編集部で「この人デザイナーだから」と紹介してもらったのが井上親方なんですね。だから出会いはかなり前になる。
送別会には当時担当してくれた岡部さんもいらっしゃって、久しぶりにお会いして昔話に花が咲きました、ははは。
末井昭さんは今後晴れて自由の身となるわけですが、なんだかお仕事が殺到してるみたいで忙しそうです。もちろん、我が社のウェブでも小説の連載が決まっておりまして、落ち着いたら打ち合わせの予定。ともあれ、末井さん、お疲れ様でした!
18日、熱が下がらないままお昼過ぎ江古田・日芸へ。この日はしりあがり寿さんの授業のゲストとして教室におじゃましたのでした。でも私一人だと心許ないので、今年のスペシャルゲストはお東陽片岡先生とシークレットゲストとして流しの新太郎さんとその弟子の宮本千愛さんにもお越し頂きました。「東陽マンガと昭和の大衆文化について」という内容でやろうと思ったとき、東陽さんと縁の深い新太郎さんにも出て来ていただいたら面白いことになるのでは、とひらめきお願いしたところ、二つ返事でご快諾。
授業では前半約1時間東陽さんとお話しして後半30分は新太郎さんと千愛さんに歌っていただきました。日本広しといえど、流しが大学で歌うのは後にも先にもこの日だけだったろうと思います。東陽さんも新太郎さんも話がとてもうまくてあっという間に学生の心を引き込み、でもって教室に流れる新太郎さんの渋いギターと歌声にさらに引き込まれてしまいます。千愛さんの「越後獅子の唄」「テネシーワルツ」、飛び入りでお東陽先生の「ラブユー東京」、最後には授業をのぞきにいらしてた清水正教授のリクエストで北島三郎の「風雪流れ旅」を新太郎さんが熱唱。
まさか授業で流しの歌が聴けるとは思わなかった学生達は、ほんの少しの時間だったけれど昭和の風に吹かれていたのであります。若い人が知り得ない人生がまだまだたくさんあることを知っていただきたかったのですが、いやぁ、楽しい授業で風邪の辛さもふっとびました。ありがとうございました!
19日は前回のブログに書いたとおり、「大アックス祭2012」オープニングでビリケンギャラリーへ。
で、本日はまだちょっと熱があるけど藤宮史さんの新刊『黒猫堂商店の一夜』の表まわり(カバー・表紙など)の版下をMacで制作。本文は土曜日に入稿してるので、もうあと少しだ、頑張れ自分! (手塚)
◎末井昭さん送別会
末井昭さんと金子清文さん。金子さんは「写真時代」の編集部に在籍してました。現在は俳優で、映画「ゲゲゲの女房」では長井(勝一)さんの役を演じた方です。
末井さんとタコ社長。
昔を懐かしんで感極まってしまった、という井上親方と。
向かって左が岡部さん。末井昭さん同様、白夜書房創設からのメンバーです。いつ会っても元気だねぇ岡部さんは。
◎日芸授業の日
授業が始まる前に近所の喫茶店で打ち合わせ。後日新太郎さんにインタビューされるとのことでわざわざご挨拶に見えた都築響一さんと一緒に。向かって左から、都築さん、千愛さん、東陽さん、新太郎さん、しりあがりさん。
教壇で熱唱する新太郎さん。魂の歌声にシビレました! 千愛さんはなんと日大中退のマンガ家で、先行き不安で悩んでいたときに、東陽さんに勧められて新太郎さんに弟子入りしたそうです。ちなみに新太郎さんが教壇で最初に歌った自己紹介の唄「荒木町の新太郎」がYou Tubeで見られます。また、授業の様子は清水教授のブログに詳しく載っています!