熊本市の観光名所「水前寺成趣園」で池の水が干上がる…地震の影響で水脈に異常か
2016年4月27日6時0分 スポーツ報知
熊本城と並び熊本市の観光名所として知られる公園「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」の池の水が干上がり、水量が通常の約20%程度まで減少している。同園の池には地下水が湧いているが、熊本地震の影響で地下の水脈に何らかの異常が発生したものとみられる。
園を管理する出水(いずみ)神社(熊本市)の宮司代務者である岩田徹さん(68)によると、震度7の本震が発生した16日に約1万平方メートルの池の水が失われ、底が露出しているのを神社の男性が発見。約100匹のニシキゴイのほか、フナやウグイ、ハヤなどは水が残った部分に移動させたという。一部の魚が死んだ状態で見つかったほか、深さが最深部で約50センチ、面積約2000平方メートルという狭いスペースに魚が密集しているため、飛来する鳥に狙われる被害も。
現在はポンプを使って地下水をくみ上げているが、水量は増えていないという。園は16日から休園中で再開のめどは立っていない。「はっきりとした原因は分かりませんが、今は行政などに調査をお願いするような段階ではないので」と岩田さん。「くみ上げている水も、いつまで出るか分かりませんので」と頭を抱えている。
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