【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ツイッターが26日発表した2016年1~3月期決算は売上高が前年同期比36%増の5億9452万ドル(約660億円)だった。伸びが鈍っている利用者数は前の四半期と比べても、ひとまず増加傾向へと持ち直した。研究開発費や販売促進費などがかさみ、最終損益は7973万ドルの赤字(前年同期は1億6244万ドルの赤字)となった。
3月末時点の月間利用者数は1年前に比べ3%増の3億1000万人。前の四半期末比では2%増えた。実質1株利益は0.15ドル(前年同期は0.07ドル)だった。
収益の大半を占める1~3月期の広告収入は37%増の5億3100万ドルだった。決算後の電話会見でジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は「動画関連広告が好調で積極的に販売していく」と語った。
ツイッターは16年4~6月期の売上高予想を5億9000万~6億1000万ドルと、市場の予測を大幅に下回る水準に設定した。26日の米株式市場の時間外取引で同社の株価は一時、同日終値と比べ14%以上下がった。