岩波精、仲村和代、石川春菜
2016年4月27日11時30分
熊本地震で、乳児用の液体ミルクに注目が集まっている。お湯がいらず、災害時だけでなく育児の負担を減らす利点もあるが、日本では法の壁や安全性への懸念から商品化へのめどは立っていない。
「粉ミルク用のきれいなお湯を確保するのは大変です」。熊本県南阿蘇村の避難所前の駐車場で、生後4カ月の長男と約1週間車中泊した女性(30)は話す。
地震後、母乳が全く出なくなった。粉ミルクを自宅から持ち出すことはできたが、溶かすお湯がない。炊き出しの準備をしている人に頼み、鍋でペットボトルの水を温めてもらった。
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