熊本地震 死者49人 関連死の疑い16人に

熊本地震 死者49人 関連死の疑い16人に
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今回の熊本地震で熊本県で亡くなったのは、7つの市町村で合わせて49人に上っています。このほかにも、県は、避難生活による体への負担など地震の影響で亡くなったと思われる人が新たに2人増えて16人に上ると発表しました。
熊本県によりますと、今月14日から相次いでいる地震で亡くなった人は、県内の7つの市町村で合わせて49人に上っています。亡くなった人が最も多いのは震度7を2回観測した益城町で20人、次いで南阿蘇村で15人となっています。また、西原村で5人、熊本市で4人、嘉島町で3人、八代市と御船町でそれぞれ1人が亡くなりました。
このほか、熊本県は、今月21日と24日に避難所や避難先の住宅で心肺停止になり、その後死亡した、いずれも熊本市内の69歳の女性と75歳の男性について、体の負担など一連の地震の影響で亡くなったと思われるケースに当たると発表しました。県によりますと、これで避難生活による体への負担や持病の悪化などによって亡くなったと思われる人は16人になりました。内訳は、熊本市で10人、阿蘇市で2人、宇土市、益城町、御船町、南阿蘇村でそれぞれ1人となっています。ただ、益城町で死亡した1人について、町は、地震で建物が倒壊したことが直接的な原因だとしています。
熊本県や自治体は、16人が災害関連死に当たるかどうか調べるとともに、避難生活による疲労や持病の悪化、それにエコノミークラス症候群などに注意するよう呼びかけています。
けがをした人は、27日午前9時現在、重傷が279人、軽傷が1059人となっています。