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散るろぐ

まだ見ぬ才能と、世界の架け橋に

付利意雷布亜氏の 「ブログ、アフィリエイトで月50万円を最短で稼ぐための詳細な記録。ブロガー、アフィリエイターでセミリタイア」を読んでみた

読んだ本

Profile チルド -|- 貯蓄家
id:cild

こんちは。チルドです。

本のタイトル、ちょっと長過ぎないか

とか思いつつも、アフィで年収一千万円(推定)を叩き出す、付利意雷布亜(フリーライファー)氏の著書が、絶版になるとのウワサを聞き、取り急ぎ購入してみた。



かなりのボリュームなので、難解なところを読みとばしても2時間ほどかかった。

読了して感じたのは、方法論としては納得させられるのだが、ポテンシャルありきの話しだよな、という印象である。そして、誰に向けて書かれたのか、イマイチよく分からなかった。

もしかして書いている途中で、「誰へ何のために書いているんだろう」という疑問にとらわれたのかもしれない。

しかし、アフィリエイトの方法については、まわりくどい説明は一切なく、結論から具体的に書かれている。したがってサラリーマン稼業に疑問や矛盾を感じている人にとっては、ひとつの解を提供していると言えるだろう。

個人的には、ライファー氏の知られざる一面が開示されていて、とても興味深く読み進められた。欲を言えば、2年間で収益化するまでの、トライアンドエラーについて、もう少し知りたかった。

以下、蛇足になるが、感じたことをつらつらと。

ポテンシャル

本書のなかでライファー氏は「ポテンシャル」を、芸能人などの「フォロワーを大量に抱える人」と定義している。しかし、僕はポテンシャルには二種類あると感じている。

ひとつは、ライファー氏の言うように、リアルの友人知人の数であり、SNS(ツイッターなど)のフォロワー数に示される、いわゆる人気の指数である。

そしてもうひとつは、物事を取材して分析し、それを人々にわかりやすく伝える、コンテンツを作成する能力である。

コンテンツ

本書では、集客については具体的に説明されているものの、コンテンツを詰めていく作業は抽象的にしか語られていない。それを、ニート、フリーター、引きこもりに勧めるのは無理があるように思う。

彼らには、社会的地位もなく、引きこもりは友人すらままならない。そして、決定的に足りないのは、集客力ではなくコンテンツ力なのだ。

ライファー氏の提供するコンテンツは、ほぼ足によって作られている。核となる「タイ」のコンテンツにしても、すべてが取材によって構成されている。

残念ながら、僕の知る(僕を含めた)、ニート、フリーター、引きこもりの連中は、外国の言葉の通じない、ヤバい場所へ行き、取材するポテンシャルはそもそも持ち合わせていない。

アフィリエイターは良い人が多い

あくまで主観だが、どうも成功するアフィリエイターは、人が良いというか、困っている人、騙されている人を見ると、放っておけない、お人好しなタイプが多い。

しかし、ニート、フリーター、引きこもりの大半は、困っているのは確かだが、単順にバカなので、自分から泥沼にはまり込んでいるという側面も忘れてはいけない。

そう言う意味で、本書を読み返してみると、3通りのアフィリエイトが見えてくるかと思う。

  • 底辺から抜け出すためのアフィリエイト
  • 月収50万。職業としてのアフィリエイト
  • セミリタイアへ向けたアフィリエイト

本書では、一連の流れとして書き切ってあるのだが、それぞれに切り分けて語っても、面白かったのではないかと思う。

今後は、それぞれの場所で、あるときは「付利意雷布亜」として、アドバイスを送り、またあるときは、職業アフィエイターとして交流し、そしてまたあるときは、人間ライファーとして、幸せな家庭を築いてほしい。

個人的には、著名人に噛みついていくスタイルのライファー氏が好みだ。

より一層のアツいファイトを期待しながら、締めたいと思う。