【ワシントン時事】米大統領選の共和党指名争いの首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が暴言を封印し、大統領らしく見せようとしているとの見方が出ている。
自身の言動が党主流派を遠ざけ、「トランプ降ろし」に拍車をかけたと反省しているとの見立てだ。
トランプ氏は19日夜、ニューヨーク州予備選での圧勝を受け、マンハッタンのトランプ・タワーで演説。その際、2位のテッド・クルーズ上院議員(45)をいつものように「うそつきテッド」とは呼ばず、「クルーズ上院議員」と言及した。
トランプ氏は最近、ツイッターでの悪口も控え、集会で原稿を読む場面も増えている。近く政策に関する演説も予定している。ニューヨーク・タイムズ紙は「別人のようだ」と指摘。ワシントン・ポスト紙は「発言のトーンを抑えるべきだという妻や娘の助言を聞き入れたようだ」と報じた。
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