こんにちは。
たまたま会社帰りに電車の
中吊り広告がふと目に入りました。
なんでも文春の記事を読み、
心の整理がついた事をベッキーが
手紙で伝えたそうな。
まさに「ありがとう、文春!」を
地で行く話題です。
そうしたらそこで文春の
見出しはこうでしょう!
「どういたしまして、
ベッキー!」
ギャグがわかってねぇな、
文藝春秋。
そんな前口上で始まる本日のブログ。
GWを間近に控え、進学や就職した人も
新しい環境に慣れてきた頃。
積極的に話しかけて自分の場所を
作れた人、
物怖じして人と話す事が苦手な人。
性格的な個人差によるものも
多いだろうけど
人間関係の潤滑油となるのは
やっぱりお喋り。
あんまりムリをする事もないけど
新しい自分の場所で勉強や仕事に楽しく
取り組みたいんだったら、ここは勇気を出して
積極的に自分から相手に飛び込んでいったほうが
いいように思えます。お昼時刻や会社の飲み会、
コンパなどその機会もこの時期だったら
多いことでしょう。その機会を逃すのはもったいない。
そうはいっても、
いざ他人と向かい合った時に何を話したらいいか
わからない。そういう人も多いと思います。
そういう席で必ず僕が話すのはバカ話。
それも他人を悪く言わず
あくまで「自分ってほんとにバカなんすよへへ」と
自分で自分を笑いものにする話です。
他人の悪口で笑いあったって
気分のいいものではありませんから。
その点、自分を笑い者にすればバカにされるのは自分。
だけど、仕事をキッチリこなせればそれも
その人の特徴、ウリとなり
「仕事も普通にできてマジメだけどバカ」
みたいに受け取られて可愛がって貰えます。
その話のネタにしているのが、僕の場合は落語。
これはもう絶版になっているみたいですが
僕は小学三年生の頃に1~6巻を読んで
自分のおもしろいと思った演目を
丸暗記しました。
それは必要性に迫られてではなくて
何度もこれを読んで笑っているうちに
頭に入っていたという感じでしたが
中学の頃でも10本くらい空で話せたと思います。
この間、ある若者番組の劇団員オーディションに
最年少の中学生で受かった頃の話を書きましたが
自分の特技を披露する自己アピールの場で
披露したのも落語でした。演目は
大好きな初天神だったかな。
話の練習に落語を読むことを薦めるのは
それを覚えて皆の前でやるためではありません。
落語を何度も読むことで、ギャグの基本構造や
相手の話が来たら、こう返す!などの掛け合いの
リズムを学ぶためです。
3ヶ月も読めばあなたの頭も「ギャグ脳」に
なっていきます。ただ、これは続けなきゃダメ。
僕自身、いつも電車に乗っている時などに
自分の覚えている演目の暗唱などを欠かしません。
最近のベースになっているのは
「初天神」の父親と息子との会話や
「やぶ医者」の医者、従者との会話。
やぶ医者だとこんな感じ。
医者「私もここで開業をしたものの
どうにも患者が来ない。いったいなんでだろう?」
従者「そりゃ、おめえがやぶ医者だというのは
近隣で名高ぇだ。みんな生命が惜しいんだ」
医者「そこでお前にサクラをやってもらいたい」
従者「そしたらここに患者来るべ?」
医者「来るだろうね」
従者「おめぇさん、薬飲ませるべ?」
医者「そりゃ飲ませるだろう」
従者「そしたらその人、さらに具合悪くなるべ?
俺ぁ、人を助けるために医者の助手をやってるんだ!」
悪い事の片棒をかつぎたくねぇ!」
医者「イヤなこというな!」
ーそんなこんなで従者がサクラになるー
医者「お前さ、患者が町内だけじゃ説得力ないだろ?
人の多い江戸で診療所を開いているんだ。もう少し
遠い場所から来た客を演じてくれないか?」
従者「先生、九州の筑前から参りました!」
医者「遠すぎるよ!もっと近くでいい!」
従者「先生!先生!近くから参りました!」
医者「わざわざそんなこと言わなくたっていい!
…近くっていうけどどこから来た?」
従者「となりから参りました」
医者「お隣さんがソレ聞いたらびっくりするよ!」
従者「大丈夫さ!右どなりのお隣りさんが聞いたら
左隣だと思うだろうし、左どなりのお隣さんが聞いたら
右隣だろうと思うから」
などなど。
口にだしたりすると流石にアブないので
頭の中でそれを反芻。たまに吹き出すので
アブなさでは変わらないかな。
そういった武道でいうところの
「型稽古」を続けているうちに、だんだん
頭の中で「おふざけ」ができるようになってきます。
そうしたら次のステップ。
自分の身の回りであったおもしろいことを
型稽古で身につけた文法に添ってアレンジする。
話を盛ったり、つまらない所でもデフォルメして
オチにつなげるための伏線にしたり。リアルな話に
虚構を混ぜたり、あなたの工夫次第で
話はどんどん広がります。そうやってできた
あなたのバカ話やネタを披露する。ただ、その時に
全部で笑いを取ろうとは思ってはいけません。
10本のネタをもっているとしたら3本ウケれば上出来。
3割打者でいいんです。
その3本のために7本のネタを捨てると思って下さい。
僕は小学生の頃からそうやって作った話を老若男女に
披露してモニタリングやってました。それを続けて
こういう話やネタはこの年代といった具合に
自分なりのメソッドを作っていったのです。
この話を友人にしたらドン引きされたので
そこまでやる事もないんだろうけど。
そういった経験が僕をお喋り好きにして
その結果、人に笑って貰える話を作る
スキルを磨いてくれて現在に至っている。
人も僕もたのしくてハッピーだったら最高じゃん!
だけど、このスキルのせいでできなくなった事も。
それは「みんなと酒を飲む事」。
酒を飲むとアルコールのせいで頭が回らなくなり
ボケのキレはひどく鈍る。このため僕は飲み会で
酒を飲みません。この間、同僚に酒を飲まない理由を
尋ねられたのでそのことを話したら
「どんだけギャグにストイックなんだよ!」と
つっこまれたのでほどほどに。
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