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【首都スポ】

東京六大学野球 明大が歴史的猛攻で18点

2016年4月27日 紙面から

◇明大18−0慶大

2回表2死二塁、太田の適時二塁打で生還した二走吉田大(左端)に沸く明大ベンチ(斉藤直己撮影)

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 明大が18−0で慶大に大勝し、勝ち点を2とした。8回に打者15人を送って、リーグタイの5二塁打など9安打9得点の歴史的猛攻。ドラフト候補の佐野恵太一塁手(4年・広陵)が自身初めての満塁本塁打など2安打4打点。水野匡貴投手(3年・静岡)は6イニングを無失点で連続無失点を18まで伸ばし、今季2勝目を挙げた。慶大はこのカード19年ぶりの大敗。

 歴史的猛攻の引き金を引いた。明大の佐野恵が7回2死満塁で、清水洋のチェンジアップをバックスクリーン左にたたき込む今季2号。「みんながつないでくれた。チャンスで決め切れていなかったので、きょうこそはチームの勝ちを呼び込もうと思った」。前日の延長10回完封負けのうっぷんを晴らし、1997年4月26日の18−4以来となる慶大戦18得点につなげた。

 佐野恵が右手を高々と上げてダイヤモンドを回って7−0としたのが合図となったか、明大打線がフルスロットルに入ったのは8回。代打の佐藤から始まって、佐野恵の二塁打まで四球をはさんで7連打。1死後に中道が右翼線に二塁打を放ち、1983年の立大2回戦でマークして以来33年ぶりとなる5二塁打のリーグタイ記録。1イニング9安打もチーム記録となる猛攻だった。

 善波達也監督(53)の積極采配も光った。7回1死走者なしで、2試合連続完封も見えてきた水野に代打・富岡を送った。「6回にスッと抑えてきたので気持ちも揺らいだが、慶応は破壊力のある打線。攻めていかないといけないと思った」。富岡の四球から満塁とし、佐野恵のグランドスラムが飛び出した。

 3月の米国キャンプ中に、野球への取り組み姿勢が悪いと叱られて開幕スタメンを外された佐野恵が打点を挙げた試合は、これで3連勝。東大3回戦からスタメンに復帰し、打率4割、2本塁打、7打点の頼りになるスラッガーが全開だ。「チームが勝てるように打たないといけない。(次は)エースの柳が投げている試合で打ちたい」

 開幕カードの東大戦はサヨナラ負けもあり、この慶大戦も4回戦にもつれ込んだが、これでリーグトップの勝ち点2。投打がかみ合えば、3シーズンぶりのリーグ優勝も見えてくる。 (小原栄二)

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