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鹿児島・空自機事故 6人全員の死亡確認、直前交信も異常なし

04/08 22:21
自衛隊機が墜落した事故は8日、乗員全員の死亡が確認された。凄惨(せいさん)な現場から、フライトレコーダーを回収。鹿児島の険しい山の上空で何が起きたのか。
6日午後、鹿児島・鹿屋市の山中に墜落した、航空自衛隊のU-125点検機。
8日朝、自衛隊は400人態勢で捜索を再開。
現場には、有害な化学物質が広がっているおそれがあり、自衛隊員は、防護服を着て、現場に向かった。
墜落現場は、海上自衛隊鹿屋基地のほぼ真北、およそ10km離れたところにそびえる、標高およそ1,100メートルの御岳の東。
炎上の激しさを物語るように、現場には、縦長に溝が走り、あたりは黒焦げになっていた。
事故機の破片が、粉々に散らばった現場。
山肌に突き刺さっているように見えるのは、尾翼の破片とみられる。
航空評論家の小林宏之氏は「(飛行機は)ほぼ水平状態。少なくとも時速200ノット(370km)〜250ノット(460km)の間のスピードで、山に激突したということが、残骸の散らばりようで推測できるんではないかと思う」と話した。
8日午前中に、不明だった2人を発見。
乗っていた自衛隊員、6人全員の死亡が確認された。
航空自衛隊の杉山良行幕僚長は「痛恨の極みである。6名の隊員のご冥福をお祈りするとともに、家族関係者に、心よりお悔やみ申し上げる」と話した。
なぜ、自衛隊機は墜落したのか。
自衛隊によると、事故機は6日の午後2時半すぎ、鹿屋基地上空で、弧を描くように左に旋回した直後、墜落した。
ところが、墜落直前、管制塔と事故機との交信は通常のものだった。

事故機U-125「タワー(管制塔)、トライヤー43(コールサイン)、タカン(アンテナ装置)を2号機に切り替えお願いします」
管制塔「了解。スタンバイ...、切り替え完了しました」
事故機U-125「トライヤー43、了解しました」

自衛隊は、事故機の機体トラブルはなかったとの見方を示した。
小林氏は、突然の悪天候で、視界が悪くなった可能性を指摘する。
小林氏は「(原因は)雲または霧に入ってしまって、山が見えなかった。操縦士が、計器など、操縦席の中に注意配分が行ってしまって、山が近づいてくるのに気づかなかった」と話した。
自衛隊は、すでに事故機のフライトレコーダーを回収し、解析を進めている。

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