アイスホッケー:帰化選手6人韓国代表、きょう日本と運命の一戦

カン・テサン、ラ・ドンス、ハン・ラソン…我ら韓国代表

 彼らは「キムチチャーハンが好き」というくらい韓国に順応している。ハングル文字のメニューを見て注文するほど韓国語もうまくなった。中には年上の人に会うと帽子を脱いでおじぎをし、「すっかり韓国人になったね」と言われるという選手もいる。

 ペク・チソン韓国代表監督は「血筋よりも韓国代表チームに対する誇りと献身の方が重要。アイスホッケーは既に国籍の境界が消えたスポーツだ」と言った。ヨーロッパのアイスホッケー強豪国では、多くの北米の選手たちが帰化して活躍している。1998年の長野冬季五輪時は日本代表チームのうち8人が帰化選手だった。

 韓国は今回の世界選手権で信じられないほどの善戦を続けている。第1戦では、ヨーッロッパの強豪オーストリアと延長戦にまで入り2-2の接戦の末、PKで2-3で敗れ、勝ち点1を得た。この大会の参加国6チーム(韓国・日本・オーストリア・ポーランド・スロベニア・イタリア)で世界ランキングが一番低い韓国(23位)の反乱だ。国際アイスホッケー連盟(IIHF)関係者も「2年の間に何が起こったのか」と驚いている。

 ポーランド戦で3ゴールを決めたスウィフトは、オーストリア戦での1ゴールを合わせて大会得点王(4ゴール)の位置にある。先月帰化したゴーリー(GK)マット・ダルトンも神がかり的なセーブでゴールをしっかりと守った。これまで72本の相手シュートのうち許したのは4ゴールだけだ。ダルトンは第1戦の最優秀選手(MVP)、スウィフトは第2戦のMVPに選ばれた。

 勝ち点4で6チーム中の3位につけている韓国は26日(韓国時間)、日本との「運命の一戦」に臨む。韓国は1982年の世界選手権以来、日本との対戦で34年間に1分19敗を喫している。日本を破り2位以上の成績を収めれば、韓国はアイスホッケー史上初の16チームからなる「世界1部リーグ(トップディビジョン)」に入る奇跡をやってのけることになる。平昌を目指す疾走が始まろうとしている。

カトヴィツェ(ポーランド)=イム・ギョンオプ記者
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