No.7のつづき。
タバコの話を出したので、ついでに書くと、高校生がタバコを吸ったら、
違法だけど、犯罪にはらなない。
「未成年者喫煙禁止法」という法律には未成年者を処罰する規定がないからね。
しかし、高校生が大麻を吸ったら、「大麻取締法」という法律に反するし、
犯罪にもなる。
両者がなぜ違うかと言えば、未成年の喫煙は未成年者に刑罰を与えることで禁圧するようなものじゃないけど、
大麻は(未成年だろうがなんだろうが)刑罰をもって禁圧すべきだっていう立法者の判断があるということ。
ちなみに、大人未成年者にタバコをすすめた場合、その大人には罰則規定がある。
それから、タバコつながりでもう一つ。
路上喫煙禁止条例を定める自治体のなかで、罰則がないところがある。
というより、定めていないところがほとんど。
こんな場合、路上でタバコを吸うのは条例違反だけど、犯罪にはならない。
話は変わるけど、不倫を「違法」と思っている人がいるかもしれないけど、
そんなことはない(もちろん犯罪でもない)。
なぜかと言えば、「不倫をしてはいけない」と法令に書いてないから。
損害賠償責任を負う場合があるけど、それは不法行為に当たるからだよ。
友達のカメラをまちがって落として壊したりするのは犯罪でもないし、違法でもない(わざと壊したら犯罪)。
「他人の物をまちがって壊してはならない」と規定する法令はないからね。
しかし、弁償しなくちゃならない。
それと同じ。
ちなみに、韓国では不倫は立派な犯罪だし、日本も戦前はそうだった(女性だけ)。
「違法」と「不法」の違いはちょっと難しいけど、違法ってのは書いてある法律に違反することで、
不法ってのは法律に書いてあろうがなかろうが、やったらマズいこと、って感じかな。
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