米原発で東芝、2600億円損失
営業赤字、上場企業最大
2016/4/26 22:22
経営再建中の東芝は26日、米原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の事業や資産の価値を引き下げる減損処理を実施し、2016年3月期の連結営業損益に約2600億円の損失を計上すると発表した。本業のもうけを示す営業損益は6900億円の赤字を見込む。SMBC日興証券によると、金融機関を除くと、営業赤字の額は上場企業で過去最大となる。
不正会計問題を受け、財務の改善を急ぐ必要があるため、今後赤字が発生する危険を減らし、業績回復につなげる。室町正志社長は記者会見し「財務基盤が安定化したとは思っていない」と述べた。