法律の上限超えて服役、福岡

地検が求刑誤り、裁判所気付かず

2016/4/26 20:12

 福岡地検は26日、法律の上限を超える懲役を求刑し、裁判所も気付かず、上限より2カ月長く服役させた例があったと発表した。地検は元受刑者に謝罪。有罪確定後に裁判などの法令違反が見つかった際、検事総長が最高裁へ申し立てる「非常上告」の手続きを取った。

 地検は「猛省し、今後はより厳密な確認作業を行って発生防止に努める」としている。元受刑者の性別、事件の内容は明らかにしていない。

 刑法などは、窃盗や詐欺といった罪名ごとに刑罰を規定。これに再犯の場合は刑を重くしたり、逆に未遂や自首は軽くしたりするなどの加減をした範囲で検察官が求刑する。