あづみの永田町レポート

国会議員政策担当秘書（試験により資格取得）から政治ジャーナリストへ！平成7年から永田町の住人。生の政治の表も裏も見てきました。外交、防衛、財政、経済、そして政局についてレポートします。原則隔週発行ですが、生の永田町をお知らせすべく、なるべくまめに配信します！

サンプル号

いやはや、ひどいものです。

（中略）

その通りかもしれません。

ではこれはどうでしょうか。

国会議員が智恵の足りない脅迫でしょうか。それとも智恵の足りない脅迫者がたまたま国会議員をしているのでしょうか。

今年のお正月のことです。
北海道を地元にもつＴ議員の事務所にいきなり現れた男女2名。

お正月といえば、国会議員にとって多忙の時です。
ましてやＴ議員は新人で、支援者への挨拶でスケジュールはあらかじめいっぱい。

ところがその男女も国会議員とその秘書だったのです。

地元は山梨。北海道まで往復は、どれだけ時間がかかるのでしょうか。

「どうして来たの？」
そりゃ、Ｔ議員側は驚きます。

それに対するＭ議員の返答がすごい！

「１日ヒマができたので来ました！」

ヒマはできたのではありません。スケジュールを組まなかっただけ。
要するに、有権者への挨拶などに行きたくなかったのでしょう。
こんな新人議員は見たことがありません。

これを聞いたのはお正月明け間もなくでしたが、
あきれながらも黙っていました。Ｍ議員の関係者にも言っていません。

ところがお正月に北海道に行くほどの時間がありながら、
東京の議員会館の事務所はほったらかしです。

18日に自民党所属の議員に額に入った「国旗」が配られましたが、
Ｍ議員の事務所は受け取る人間がいず、郵便物であふれんばかりのポストのそばに
床に置かれていました。

国旗が床に置かれていたんですよ！！！

そのうち、twitterでオサンが暴れだしました。
いいんですよ、オサンがあばれても。
どうせ男性の更年期障害でしょうから。

でもツイッタ―の内容を見ていると、
とんでもないことです。

選挙の後、圧勝した自民党のもとに、
いろんな人間が集まってきています。

特に新人議員のところには、「どうせ何もわからないんだから、好きにやりたい」という輩が押し掛ける例が多い。

だから特に、その人選は慎重にすべきなのですが。

Ｍ議員のところには、過去に問題を起こした人物がやってきて、
こともあろうにＭ議員はその人を公設秘書に採用しようとしたそうです。

その人物、私は面識がありませんが、
知り合いの秘書たちに聞いたら、
「そういう前歴のある人は、普通は採用しないなあ」とのこと。

いまだに借金があり、それを返すために久しぶりに政界に戻ってきたようですが、
果たして問題を起こさないと保証はできるのでしょうか。

そもそも永田町でこそ「公設秘書になりたい」という声が聞かれますが、
待遇はそれほどいいとは思えません。

給与の面では40代の男性なら、一流企業勤務の方が上になります。
昔でこそ、口利きなどが認められていましたから、「みいり」は良かったのでしょうが、
いまはそれをしては犯罪ですからね。

そんな給料でどうして、多額の借金を払っていくのでしょうか。

普通はここで「公設秘書なんかとんでもない。やめとこ」と思うはずです。

ところがＭ議員は「更生しようとしているんだから」と思ったのかどうなのか……。
周囲の猛反対にもかかわらず、採用しようとしたそうです。

「私が議員なんだから」
と言ったそうです。

確かにそうなのですが。

しかし周囲にすれば、

「誰が応援してやったおかげで議員になれたんだよ！！！！！」

と思うわけです。

反対の急先鋒がオサンなのですが、オサンは大手新聞社の人間として情報が入ってきます。
反対は当たり前なのです。

しかも、、、

選挙の時、オサンはいろいろとＭ議員にアドバイスをしたそうです。
まあおせっかいなオサンなので、想像する以上にいろいろと教えたと思います。

ところが、、、

当選後にオサンにお礼も言ってないと聞きました。

そして秘書の件で、オサンを呼びつけようとしたとか。

うーん。

エライのねえ。。。。。

そうそう、私がこの仕事を始めたばかりの時、
当時、大手新聞の編集委員が、ある議員の秘書さんに、
「あなたは政治記者として経験も人脈もあるんだから、自民党からでればいいのに」
と言ったことがあります。

その時、その編集委員はものすごく不愉快な顔をして断りました。

「いまさら1年生議員でやれっていうの？」

そりゃそうです。
当時、その編集委員は党首クラスとやりあっていましたから。

要するに、
1年生議員って、その程度に見られているのです。
永田町で経験があってもです。
ましてや、永田町を全く知らない新人議員など、推して知るべし。

それが永田町、自民党のルールです。

だから派閥などでいろいろと教育するんですよ。

ところがＭ議員は派閥をバカにして、「松下政経の方が上だ」と発言したとか。

ならばどうして民主党に入り、
野田佳彦氏や前原誠司氏のところにべったりはりつかなかったのか。

少なくともその方が早く政界に入れたはず。

さて、私ですが、
あまりのひどさに、お正月の北海道行きをツイートしました。
そうしたら、Ｍ議員は顧問に泣きつき、
私のツイートを消させようとしたのです。
顧問は私の知り合いですから。

そんなのできるわけないじゃないですか！

全部事実なのに。

事実を隠ぺいですか？？？

できないとわかるとその翌日、Ｍ議員は顧問にこう言ったそうです。

「これは自民党全体の問題だ。自民党をあげてあの２人をつぶす。
twitter社に情報開示を請求して住所を割り出し、逮捕させる。自民党本部がそう言っている」

あの、、、、、、アホですか？？？？？
かなりのアホですよね？？？？？

まず自民党全体の問題って、どこが？
あの徳田氏の準強姦事件ですら、もみ消せなかったじゃないですか。
あれは安倍政権の汚点ですよ？
マスコミが飛びつきますよ？

でもＭ議員のおバカぶりなど、自民党にとってどうでもいいことでしょ。
週刊誌の記事で１本たつと思っているのですか？

はっきりと言いますが、
有名でもないし、
美人でもない、
そんなのは誰も注目していません。報道する価値ないし。

大量に当選者を出した時の新人議員１匹なんて、党本部はどうでもいいんですよ。
不始末さえしてくれなければ、それでいいんですよ。
手におえなければ切って捨てたい。
それが現実なんですよ。

次に、twitter社はアメリカにあり、法律が日本と異なるので、情報公開は簡単ではありません。
それに住所を特定してどうなるんですか？
私もオサンも名前はわかっているはず。
警察に言いつけるなら、氏名で特定すればすむ問題でしょ。
ましてや「自民党あげてやる」のなら、警察は住所を調べますよｗ。
警察関係者とは付き合いもずいぶんありますから、すぐわかるはずｗｗ。
それでも住所は必要ですか？
住所を特定して、不在の時に侵入するのですか？
寝ている時に火でもつけるのですか？

刑法に脅迫罪というのがあります。
生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。（222条）

また虚偽告訴罪というのがあります。
「人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、3月以上10年以下の懲役に処する」（172条）

ちなみにＭ議員は自分の名誉を棄損されたと考えているようですが、本人の名誉感情はともかく、客観的名誉は毀損されていません。
それに仮に毀損されたとして、「真実性の抗弁」があります。

要するに、オサンと私の発言内容がＭ議員にとって気に食わないものであっても、それは全く正当な表現行為ということです。
反対に、これを弾圧しようとしたＭ議員こそ、自由社会のルールを知らないといえます。そうした行為が脅迫や誣告に該当しかねないということを理解しているのでしょうか。

そんな人物が国会議員になったのだから、いや恐ろしいですよね（笑）。
教師でも恐ろしいけど（笑）。

みなさんはどうお考えですか。

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