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元OperaのCEOが新Webブラウザー「Vivaldi」をアピール、
『メールと同期を最優先で開発中』
『まずはパワーユーザーに使って欲しい』、国内初のプレスイベントで
(2016/4/26 13:50)
4月に正式版(v1.0)が発表されたばかりの新顔Webブラウザー「Vivaldi」を開発する、ノルウェーのVivaldi Technologies ASは25日、在日アイスランド大使館でプレスイベントを開催。Opera Softwareの元CEOであり、Vivaldi Technologies ASを創業したJon S. von Tetzchner氏が「Vivaldi」のコンセプトなどを語った。
『まずはパワーユーザーに満足してもらいたい』
氏が語ったのは、『大手のブラウザは、ひたすらシンプルになり、機能競争と言うよりは配布競争になっている。その結果、パワーユーザーがこだわって使える高機能なブラウザがなくなってしまった』という問題意識と、その問題を解決するために作ったというWebブラウザー「Vivaldi」の特徴。
「Vivaldi」では、『まずはパワーユーザーに満足してもらい、その結果、一般ユーザーの利用者も広がっていく』といった普及モデルを考えており、そのために“ユーザーの声を第一に考える”のが重要なコンセプトになっているという。たとえば、タブをまとめて管理できる“タブスタック”をはじめとする高機能なタブ管理機能や、サイドバーにWeb画面やブックマークなどを表示できる“パネル”機能など、さまざまな機能がこうしたコンセプトの元に作られており、『パワーユーザーが求めるさまざまな声を、オプション設定などで応えられるようにしたい』という。
メーラーやブックマーク同期を“最優先”で開発
これについては、v1.0公開後のフィードバックを反映したv1.1がまもなく公開されるほか、そうした声を元にした新機能も順次実装されるという。v1.1以外の具体的なスケジュールは明かされなかったが、優先度の高い課題として“メーラーの実装”と“複数端末でのブックマーク同期機能”が挙げられており、スマートフォン版についても『モバイル版の要望も多く、当初からクロスプラットフォーム対応を前提に開発している』という。
このほかTetzchner氏は『ブラウザの中に先進的なモノを取り込んでいく、というOpera時代にもやっていた姿勢は大事にしていきたい』とも話しており、“パワーユーザーが使いたくなるWebブラウザー”として積極的に攻めていく姿勢をアピールしている。
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