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Oculus Rift、日本出荷モデルの仕様変更を急遽発表

「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」は同梱せず有線接続のみに

4月26日発表

 Oculus VRは4月26日、日本出荷向けのOculus Riftについて、今後出荷するモデルには「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」を同梱しないことを明らかにした。その代わり、日本出荷モデルのみMicro USBケーブルを同梱し、Oculus Riftの標準ユーザーインターフェイスとなるXbox Oneワイヤレスコントローラーは有線接続でのみ利用できることになる。価格は変わらず、83,800円のままとなる。

「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」
日本マイクロソフトのサポートサイトには同梱されることになっているが、今回急遽同梱されないことになった

 日本出荷モデルのみ「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」が同梱できない理由は、日本マイクロソフトは「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」を発売しておらず、同アダプタが日本の電波法の適合証明を受けていないため。標準同梱のXbox Oneワイヤレスコントローラー自体は日本でのXbox Oneの発売に合わせて電波法の認証を受けて技適マークを付けているが、「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」に関しては日本のみ電波法の認証を受けていないことが問題となった模様だ。

 Oculus Riftの初期出荷モデルの一部は日本にも発送され、それには同アダプタが同梱されているが、厳密にはイリーガルな状態であるため、現在出荷を準備しているモデルから、同アダプタの同梱を止め、窮余の策として有線接続のXbox OneワイヤレスコントローラーでOculus Riftを楽しむ形となる。

 日本出荷モデルのみ「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」が同梱されないことで、実質24.99ドル分損をするだけでなく、Oculus Rift利用時にヘッドセットから延びるケーブルのみならず、Xbox Oneワイヤレスコントローラーのケーブルにも気を配らなければならず、その分だけ没入感が削がれることになる。回転行動などは実質不可能になりそうで、ダメージは甚大と言っていい。この問題の早期解決を期待したいところだ。

【技適マーク】
「Xbox Oneワイヤレスアダプター for Windows」は日本の技適マークはない
Xbox Oneワイヤレスコントローラーには日本の技適マークが付いている

(中村聖司)