“火の国”出身の古閑、上田、笠、有村が募金活動「今後も協力していきたい」
熊本県出身の女子プロゴルファーで08年賞金女王の古閑美保(33)、07年賞金女王の上田桃子(29)=かんぽ生命=、笠りつ子(28)=京セラ=、有村智恵(28)=日本ヒューレット・パッカード=の4人が25日、東京・港区内で熊本地震の募金活動を行った。
古閑の発案で同郷の後輩3人が集まり、それぞれが熊本のゆるキャラ「くまモン」と「顔晴ろう熊本」の言葉を書いたお手製の募金箱を手に、サイン入り色紙と交換で募金を呼びかけた。“火の国”出身の4人はゴルフウェアで故郷への熱い思いを訴え、1時間30分で計792人から146万4343円を集めた。
古閑は14日の地震発生時に熊本県内の実家に帰省しており、家の外で眠れぬ夜を過ごした。その後は避難所を訪問してエコノミークラス症候群予防のストレッチなどを指導するなど、精力的に故郷の支援活動を行っている。「避難所の方々を見ても、熊本の人は強い。明るい県民性が出ていると思う。皆で頑張ろうという思いが強いです」と笑顔で募金を呼びかけた。
熊本市出身で実家で被災した上田は「熊本が大好きなので皆で頑張って、今まで以上の熊本を作っていけたらと思います。一人一人の方の思いのこもった義援金だと思うので、感謝しかないです」と募金者に礼を述べた。
熊本市の実家で被災した笠は、地震後初の大会となった前週のフジサンケイレディスで1打差の2位と大健闘。「大好きな熊本に勇気を与えられるよう、私にできるゴルフを頑張っていきたい。こんなに(人とお金が)集まるとは思っていなかったのでうれしいです。これを無駄にせず、熊本を明るくできるように活動したい」と、大勢の募金者に刺激を受けた。
米下部ツアーが主戦場で、上益城郡嘉島町の実家で被災した有村は、地震後1週間熊本に滞在。「大好きな方々が苦しむ姿を見るのは辛い。地域の方々とも触れ合いながら一緒に戦っていけたら。アメリカからも色んな支援を継続していきたい。これからも全国に熊本をアピールしていきたい」と、風化させないことの大切さを訴えた。
この日の募金活動で集まった義援金の使い道は今後、検討するという。「私たちは熊本に育ててもらったので、何かしら今後も協力していきたい」。古閑は継続的な支援を約束した。