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2016年04月26日 08時39分 UPDATE

熊本城は必ず完全修復できる! 「ブラタモリ」も手がかりに!? 「工事にかかってしまえば早いんですよ」 (1/5)

熊本地震で大きな被害が出た熊本城。「城のスペシャリスト」によると、日本の匠の技を結集すれば、早期かつ完全な修復も不可能ではないことが分かってきた。

[産経新聞]
産経新聞

 熊本地震で大きな被害が出た熊本城。城を管理する熊本城総合事務所の河田日出男所長は「修復には5〜10年、あるいは20年かかるかもしれない」と悲痛なコメントを出した。修復費用は数十億円規模、それ以上になるかもしれないという。「城のスペシャリスト」に「早期修復は可能なのか」聞いてみたところ、日本の匠の技を結集すれば、早期かつ完全な修復も不可能ではないことが分かってきた。(三枝玄太郎)

画像 熊本城(提供写真)
画像 熊本城本丸御殿、豪華な装飾で彩られた「昭君の間」。中国前漢の美女「王昭君」の物語が描かれている障壁画=熊本県熊本市【撮影日:2011年06月13日】
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「ブラタモリ」に期待

 小峰城(福島県白河市)の修復を手がけた大手ゼネコン「鹿島」(東京都港区)の関係者は「現場を見たわけではないので、断言できないが」と前置きしつつこう語った。

 「熊本城の史料がどれだけ残っているかですね」

 2011(平成23)年3月11日の東日本大震災で白河市は震度6強に見舞われた。石垣10カ所が崩壊し、地震以降、本丸は昨年4月まで立ち入り禁止措置が取られていた。工事は1568平方メートルを復旧させ、3月にほぼ終了した。

 鹿島は石材ひとつひとつに番号を振り、できるだけ当時の工法を再現し、約7000個の石垣を積み上げた。

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