ザリアが赤ちゃん 2頭スクスク 北海道
旭山動物園、6月にも公開予定
北海道旭川市の旭山動物園は25日、絶滅が危惧されているアムールトラの雌「ザリア」(5歳)が3頭の子を産んだと発表した。1頭は死産で、2頭は元気に育っている。6月にも公開予定。
2014年、雄の「キリル」(6歳)と一緒に米国の動物園から来園。15年に4頭を産んだが、すぐに4頭とも死んだ。できるだけ自然な出産ができるように飼育環境を工夫し、静かに見守ってきたという。
動物のありのままの生態を見せることで有名な同園だが、アムールトラの子が育つのは1967年の開園以来、ペア3組目で初めて。坂東元園長は「念願だった」と感慨深げに「虎の子」に目を細めた。【横田信行】