豪潜水艦の共同開発国 豪の関係閣僚「日本は落選」

豪潜水艦の共同開発国 豪の関係閣僚「日本は落選」
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日本が受注を目指していた、オーストラリアが導入する新たな潜水艦の共同開発国を巡って、25日、日本とオーストラリアの関係閣僚が電話で会談し、オーストラリア側から、「日本を選定しなかった」と伝えられていたことが分かりました。
オーストラリア政府は、2030年代から導入する軍の潜水艦12隻を、外国との共同開発で建造することにしており、日本、ドイツ、フランスの3か国から提出された建造計画を基に選考を進めていました。
こうしたなか、25日、日本とオーストラリアの関係閣僚が電話で会談し、オーストラリア側から、「選考の結果、共同開発国として日本を選定しなかった」と伝えられていたことが、関係者への取材で分かりました。
今回の共同開発国の選考を巡って、政府は、日本が選ばれれば、新たな防衛装備移転三原則に基づき他国との共同開発の中核を担う初めての例となるうえ、中国が南シナ海などで海洋進出を強めるなか、オーストラリアとの連携強化に向けた大きな一歩になるとして、働きかけを強めてきました。
政府としては、オーストラリア政府からの公式の発表を待ったうえで、今回、選定されなかった要因などを慎重に分析し、今後、装備品の共同開発の実現に向けた新たな戦略を検討していくものとみられます。