本連載「こっそり始めるGit/GitHub超入門」では、バージョン管理システム「Git」とGitのホスティングサービスの1つ「GitHub」を使うために必要な知識を基礎から解説していきます。具体的な操作を交えながら解説していきますので、本連載を最後まで読み終える頃には、GitやGitHubの基本的な操作が身に付いた状態になっていると思います。
連載第2回目の本稿のテーマは「Gitの基本的な作業フローを学ぶ」です。
前回の「初心者でもWindowsやMacでできる、Gitのインストールと基本的な使い方」でも「Gitの基本的な作業フロー」を扱いましたが、かなり急ぎ足な解説となってしまいました。今回は、作業フローの各要素について、前回よりも詳しく解説していきます。
「Gitのインストール」や「初期設定」については、前回の記事で解説したので、そちらを参考にしてください。また「バージョン管理システムそのもの」「Gitと他のバージョン管理システムとの違い」などについては、記事「ガチで5分で分かる分散型バージョン管理システムGit」を参照してください。
バージョン管理を利用したソフトウェア開発では「バグ修正の完了」「機能の追加完了」などの「ある特定のタイミング」ごとに各ソースコードの状態をリポジトリに保存します。Gitを使用する場合、「ファイルの変更」から「ファイルの状態の保存」までの1サイクルの間に以下の3つの操作を行うことになります。
これが「Gitの基本的な作業フロー」です。
上記「作業フロー」で登場した「場所」を整理すると、以下の通りになります。
また、「作業ディレクトリ」内のファイルの状態を整理すると、以下の通りになります。
本連載では、基本的にコマンドラインツールを使ってGitの操作を解説していく予定です。コマンドラインツールを使う場合の利点には以下のようなものがあります。
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