平成20年7月30日
1.情報提供者
北海道立消費生活センター 所長 橋本 智子
札幌市中央区北3条西7丁目 北海道庁別館西棟2階
電話:011-221-0110 FAX:011-221-4210
2.情報提供内容
(1)商品名:酒燗用容器(金属製)
(2)購入店:中国 杭州のレストラン内売店
(3)購入時期:平成18年11月
(4)購入価格:2,000円
(5)事故発生日:平成18年11月10日
(6)相談受付日:平成20年2月18日
(7)相談内容
中国旅行の際にレストランで使用していた酒燗用容器と同じ商品を土産品として購入し、帰国後、日本酒を燗して飲んだところ、吐き気、むかつき等を覚え、それ以後の使用をやめた。有害な物質が含まれていないかテストしてほしい。
(8)テスト結果
蛍光X線解析装置で容器の材質を調べたところ、外側容器から鉛が約90%、内側容器から鉛が約96%検出され、素地は鉛と考えられる。
食品衛生法の器具若しくは容器包装又はこれらの原材料の材質別規格のうち金属缶の場合を参考に、水を用いて溶出試験を行ったところ、鉛が検出された。
(鉛の溶出テスト結果)
内側容器
・水(60℃30分) 7.7ppm
・金属缶の規格(参考) 0.4ppm以下
(9)情報提供
テスト結果に基づき、北海道立消費生活センターセンターニュース「きらめっくNo.49(2008年5月1日発行)」に掲載し、広く道民に周知した。
3.注意喚起事項
外国で購入した商品のため、食品衛生法上の規制は及ばないが、同一商品を旅行の際に、土産品として購入した消費者が少なからず存在すると考えられる。
また、夏休みなどで海外旅行の機会が増えており、旅行客が購入することも推測されるため、取扱いには十分注意するよう注意喚起する必要があると考えられる。
4.問い合わせ先
北海道立消費生活センター 商品テストグループ
電話:011-221-0110