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オバマ米大統領が広島訪問へ 現職初 5月27日が有力
また、被爆者である親類の案内で広島を訪問したことのある日系3世のマーク・タカノ下院議員(民主党)は21日、オバマ氏に広島訪問に関する公開書簡を送り、「世界最大の核軍備を持つ最高司令官として核兵器の破壊的な力が持つ恐ろしさを認識していることを示す」よう求めるとともに、他国の指導者にとっての前提となるよう促した。
米国は第二次大戦時に史上初めて広島に原爆を投下。米国内では退役軍人などの間で、戦争終結を早めたとして原爆投下を正当化する意見が根強い。
大戦中の1942年にフィリピンで起き、米兵捕虜らが死亡した「バターン死の行進」の生存者らで作る団体はオバマ氏に、日本で死亡した米兵捕虜に対する心からの追悼をするまでは広島訪問を控えるよう求める書簡を送った。
米大統領選で共和党側からの批判を招く可能性もあることから、オバマ氏は広島訪問や演説などが日本への「謝罪」と受け止められないよう慎重に検討しているものとみられる。