impulse
画像引用:universal-music.co.jp

昨年、日本の音楽レーベルであるユニバーサルミュージックジャパンがかつて存在したジャズの名門レーベルImpulse!(インパルス)のアルバムから50タイトルを厳選したシリーズを期間限定販売しました。
ユニバーサルミュージックジャパンの発売した『インパルスクラシック50』に対する海外のジャズファンの反応です。





●トロント、カナダ
ユニバーサルジャパンがImpulse!の作品を50タイトルCDでリリースする。
何回も再販された物もある(例えばコルトレーン(wikipedia)のアルバムとか)けどCDでは発売されていない物もある。
日本からの輸入アルバムとしてはかなり安い。
自分はアーチー・シェップ(wikipedia)の『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』とズート・シムズ(wikipedia)の『ウェイティング・ゲーム』(『I Wish I Knew』の美しいバージョンが入ったアルバムだ)を注文した。
コルトレーンの『ジュピター・ヴァリエーション』にはなかなか入る事が無い『ピース・オン・アース』も含まれている。

●オハイオ州、アメリカ
ズート・シムズは持ってるけどちょっと退屈かな。
ガボール・ザボ(wikipedia)を買うわ。

●アムステルダム、オランダ
エルヴィン・ジョーンズ&ジミーギャリソンの『イルミネイション!』とマックス・ローチ(wikipedia)の『パーカッション・ビター・スウィート』がかなり好きだ。
もう持ってるけど。

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
注文した。
ジョン・コルトレーン/ファースト・メディテーションズ
ジョン・コルトレーン/ジュピター・ヴァリエーション
ゲイリー・マクファーランド/ポイント・オブ・デパーチャー
マリオン・ブラウン/スリー・フォー・シェップ
ファラオ・サンダース/ラブ・イン・アス・オール
マリオン・ブラウン/ヴィスタ
ユセフ・ラティーフ/クラブ・デート
ギル・エヴァンス(wikipedia)/ギル・エヴァンスの個性と発展+5

自分の想像通りに良い音だと思う。
ズート・シムズはLPで持ってるけどCDでも買おうかな。

●イルフォード、イギリス
↑『ギル・エヴァンスの個性と発展+5』はヴァーヴ・レコードから出てるのだからImpulseの再販じゃないな。
ギル・エヴァンスがImpluse!で出したアルバムは『Into the Hot』(実際には彼のアルバムじゃないが)と『Out of the Cool』だけだ。

●ボストン、マサチューセッツ州、アメリカ
ギル・エヴァンスの『Into the Hot』の国内版は買い逃しちゃったんだよな。
日本の再販版は買う価値あるかな?
ギル・エヴァンスの『Priestess』も5月に再販されるらしいんで『Into the Hot』とどちらにするか決めかねてるんだ。
マリオン・ブラウンの後にファラオ・サンダース、ゲイリー・マクファーランドが再販されるのは嬉しいね。

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
>『ギル・エヴァンスの個性と発展+5』はヴァーヴ・レコードから出てるのだからImpulseの再販じゃないな。
その通りだ。済まない。
同じ時期にユニバーサルミュージックジャパンで再販されたんだ。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
なんでアメリカでImpulse!の残りのアルバムがリリースされないのか理解できない。
ここ数十年でImpulse!のコレクションは膨大な数の穴が開いてるのにその穴を埋める努力をしてるのは日本だけだ。

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
アメリカでの再販は(音楽プロデューサーの)マイケル・カスクーナが指揮をとっていて彼の仕事は売れそうなタイトルをセレクトして出す事だからだな。
彼には彼の考えがあるし、彼もレーベルや大企業のためにしっかりした仕事をしないと実権が続かない訳だ。
驚くようなタイトルを出した事もあるけど、多分売れなかったんだな。
そのシリーズは止まってしまってアメリカのビッグレーベルによるジャズの再販はほぼ停止状態だ。
むしろ我々は既に色んなアルバムをゲットしてるだけラッキーなのかもしれない。
日本の音楽会社の手腕と方法とセレクトに感謝だ。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
35ドル(当時のレートで約4300円)出してSHM recordsの『ジュピター・ヴァリエーション』を買わないで良かった。
今回の売りはかなりの低価格という事だな。
(凄く安いという訳じゃないけど)

●ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ
リンクのサイトだと1080円になってるけどクールな事にCD Japanだと1000円、8.35ドルだ。
(カナダドルなら10.46ドル)
S&H Records & Booksにも追加されてて、日本から届くのを待つのは禅の如き忍耐が必要になりそうだけど、少なくともパッケージはしっかりしてるだろうし些細な問題だな。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
>今回の売りはかなりの低価格という事だな。
値段じゃないよ。
幾つかのタイトル(例えば『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』)は日本でCD化されるのは初だ。
GRPレコードかユニバーサルが日本国内用として出すなら良い音源を使ってる可能性もある。
いつも苛つくのはImpulse!の作品がメチャメチャにされてしまってる所だし。
少なくとも北米側では。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
アーチ・シェップが日本で販売されて良かった。
マリオン・ブラウンのレコードも素晴らしい!

●ピッツバーグ、ペンシルバニア州、アメリカ
これってアメリカにあるオリジナルテープを2015年5月に日本で再販するためにマスタリングを行ったのか?
それとも日本でそのテープをコピーしたのか?
それとも昔のマスタリングを使ってるのか?

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
↑それを正しく言える人はここにはいないと思うけどマスタリングは日本で行われたと思うす、前にリリースした際にマスタリングしたものを使用してると思う。
それから日本でコピーされたテープは基本的に音が凄く良い。
個人的にアメリカのレーベルが出してるものよりも良い音だと思ってるくらいだ。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
↑昔のマスタリングを使ってるというので正しいと思う。
最近日本でリリースされた事も無いし。
2001年、自分の目に留まった『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』はパッケージも違ってて帯が付いてた。
下町のレコード屋で輸入物を数多く扱ってたから(日本版が)あるのも分かる話だった。
買わなかったのは値段のせいだ!
当時はImpulse!の国内版のアルバムが18ドル位で買えたから。
でもフリージャズの入門編としてジョン・コルトレーンの『アセンション』とファラオの『カルマ』と一緒にそのアルバムを聞いた記憶がある。

●不明
『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』のCD版はアメリカでもリリースされてないはず。
他のもっと無名なアーチ・シェップのアルバムはCDでリリースされてたからずっと不思議だったんだ。

●オハイオ州、アメリカ
ガボール・ザボのImpulse!のデビューアルバムって買う価値ある?

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
オーノー、どれもニューマスタリングだった。
以前にアメリカや日本でマスタリングされたものよりも好きかもしれない。
自分のサウンドシステムではかなり素晴らしい事になってる。
かなり買いまくったけどまだ足りない。

●ボイルストン、マサチューセッツ州、アメリカ
1年前に普通のImpluse!のマッコイ・タイナー(wikipedia)の『トゥデイ&トゥモロー』を買った(自分のコレクションを完成させるために)けど良いアルバムだったよ。
お勧めだ。

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
今週ユニバーサルミュージックジャパンのこのシリーズのCDが届いたから楽しみながら聞いてるよ。
これは音が良いぞ!
別の掲示板の詳しいリサーチャーによるとこのシリーズの何枚かはスーパー・ハイ・マテリアルCD(wikipedia)用マスタリングの廉価版だとか。
自分が聞いた中では”うるさい”と感じたものは無かった。
もし興味があるアルバムがあるなら買って損はないと思うね。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
↑自分もそれは感じた!
(『ジュピター・ヴァリエーション』はそれで再販されてるし)
まだ自分は到着を待ってる所だけどね。

●ワシントンD.C.、アメリカ
マッコイ・タイナーの『リーチング・フォース』とファラオ・サンダースの『ライブ・アット・ジ・イースト』が聞いてみたいね。
2週間後にD.C.の小さなクラブにファラオが来るから聞きに行くんだ。

●トロント、オンタリオ州、カナダ
ズート・シムズの『ウェイティング・ゲーム』が届いたんで聞いてみた。
このアルバムは長らくアメリカで販売されてなかったから聞き比べる事は出来ないけど、ズートの吹く管楽器が持つ空間のセンスと他の楽器達のビビットなサウンドがしっかり入った良い音のCDだと言いたいね。
(イングランドで録音された)良いスタジオセッションだと思う。
音楽的な話をするとこのアルバムはオーバーアレンジで自分が想像してたものとは違ってた。
アート・ペッパー(wikipedia)の弦楽器のグラインドが効いてる美しいアルバム『ウィンター・ムーン』に近いかな。
ズートの音は弦楽器や他の管楽器にかき消される事も多くて、クラシック音楽よりもボサノバやバート・バカラックに影響を受けたエレベーター・ミュージックに触発されてるって感じだったな。
ズートの音は良かったけどね。

●ヴィリニュス、リトアニア
質問:
今回の再販はSHM-CDのマスタリングと同じものなんだろうか。
例えば、『ジュピター・ヴァリエーション』は2011年にSHM-CDで出たUCCI-9211と2015年にCDで出たUCCI-9250は同じマスタリング?

●チャードン、オハイオ州、アメリカ
SHM-CDは持ってないからちゃんと答える事は出来ないけど、今回のマスタリングは凄く良いよ。
別の掲示板で両方を聞き比べた人物によると今回の廉価版とSHM-CDはマスタリングを共有しているとか。
両方のシリーズで同じタイトルをリリースしていくんだと思う。

●日本
『ジュピター・ヴァリエーション』は同じマスターだね。
レーベルの2015年のカタログ番号はUCCI-9250だけどCDマトリックスインフォではUCCI-9211になってる。
2015年の他のコルトレーンのタイトルも2011年のマスターだとなっているね。
(ブックレットに2011年のカタログ番号が乗っている)





昔のアルバムの再販はなかなか出ないというのはどこでも同じようですが、日本は今でもジャズが人気でCDも人気なので本場であるアメリカよりも再販版のアルバムが販売されているという逆転現象が起きている模様。



ソウルトレーン(紙ジャケット仕様)
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