上田市中心部の繁華街・袋町で２３日、「上田花街袋町春の宵まつり」が開かれた。袋町商工振興会や海野町商店街振興組合などでつくる実行委員会の主催。あでやかな着物に身を包んだ女性が中心市街地を練り歩く「花魁（おいらん）道中」などがあり、夜の繁華街に彩りを添えた。

　市街地の活性化や、２４日に開く「上田真田まつり」に向けて観光客をもてなそうと企画。東北信地方に住む女性３人が着物姿で練り歩き、高げたを履いた先頭の「太夫」が「外八文字」という足の運びでゆっくりと進んだ。上田青年会議所シニア会の男衆が続き、夜の街に「おねーりー」の掛け声が響いた。

　上田市在住の歌手宮下賢さんによる歌謡ショーなどもあった。実行委員長の尾沢英夫・袋町商工振興会長（６２）は「袋町はかつて芸者衆の三味線の音色が響いた繁華街。飲食店の低迷は続くが、昔の花街を復活させたい」と話していた。

（4月24日）