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【プロ野球】

新井2000安打へあと1 あす神宮で達成だ

2016年4月25日 紙面から

広島−阪神 9回裏2死二塁、2000本まであと1本と迫る安打を放つ新井(吉澤敬太撮影)

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◇阪神6−2広島

 阪神が13安打で快勝。2回に岡崎の犠飛と高山の適時打で2点先制。高山は5回にも2号2ランを放つ活躍。能見は今季初完投で2勝目。広島は福井が失点を重ね、打線も狙い球を絞れずつながらなかった。新井は2安打1打点。

   ◇

 左前に転がる白球に、球場が沸いた。連日今季最多を更新する3万1855人が総立ちになった。広島と阪神の両ファンへ、新井が感謝の一打を届けた。地元での達成はできなかったが、王手をかけた。

 「何とかしたいと思っていた。歓声はすごかったし、うれしかった。でも、きょうの達成を期待してもらっていたファンの人には申し訳ない」

 1−6の9回2死二塁。能見のフォークを迷わず振り抜いた。「得点圏だったし積極的に打ちにいった。下半身で粘ることができました」。ほぼ真っ赤に染まったスタンドから「新井!新井!」の大合唱。4回の右前打に続き、声援を大きな力に変えた。

 残り本数を示す、スタンドの「ARA METER(アラメーター)」が急増した。「もちろん近づいているけど(緊張とか)そんな感じはなかった。集中して打席に立っているから」。自然体を貫ける強さがある。

 39歳になっても変わらぬ謙虚な人柄。赤松は「ベンチにいる人にまで声をかけてくれる。自分が打たなくても、チームが勝てばいいと本当に思っている人。僕たちはその背中を見ている」と、その存在の大きさを明かした。

 あと1本。26日からはヤクルト3連戦(神宮)に臨む。「しっかりと準備していきたい。プレッシャー? 全然。いつも通りですね。理想の1本? 特にないよ、何でもいい。チームが勝てば、それでいい」。最後にフォア・ザ・チームを強調した。

 次の1本が勝利の扉を開く一打になることが、新井の願いだ。 (市尻達拡)

 

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