“号泣元県議”野々村被告に懲役3年求刑 涙声で謝罪「多くの人を幸せに」
野々村被告はこの日、公判開始約5分前に濃紺のスーツ、黒縁のメガネ、口まわりには無精ひげをたくわえ、頭頂部があらわになった姿で入廷。入廷後は裁判長の「野々村さんでしたね」との言葉に、大きな声で「はい!」と答えた。
公判の最後で証言台に立った野々村被告はメモを手に「心から謝罪致します。このような事件を2度と起こさないこと、一人でも多くの人を幸せにしたいということを誓約致します」などと話すと、涙で声を震わせた。
野々村被告は昨年11月に予定された初公判を「精神的に不安定」などとして欠席。今年1月の初公判では「収支報告書に虚偽記載し、政活費の返還を免れたことは決してございません」としたほか、核心部分に関しては「覚えておりません」「記憶にありません」を90回以上も連発し起訴内容を否認。2月22日にあった第2回公判でも右耳に右手をあてる“聞こえませんポーズ”で「記憶にありません」を繰り返していた。
起訴状によると、野々村被告は日帰り出張を繰り返したなどとうその収支報告書を県議会に提出し、2011〜13年度の政活費約913万円をだまし取ったとしている。