野々村元県議に懲役3年を求刑
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政務活動費をだまし取った罪などに問われている兵庫県議会の元議員、野々村竜太郎被告の裁判が神戸地方裁判所で開かれ、検察は「私腹を肥やす意図で行われた犯行で、反省の態度は全く見られない」と指摘し、懲役3年を求刑しました。
兵庫県議会の議員だった野々村竜太郎被告(49)は、おととし7月までの3年間に兵庫県の城崎温泉や東京などに344回にわたって日帰り出張したとするうその報告などで政務活動費910万円余りをだまし取ったとして、詐欺などの罪で在宅起訴されました。
野々村元議員は去年11月に予定されていた初公判を欠席し、ことし1月に改めて開かれた初公判では起訴された内容を否認した一方、政務活動費の使いみちなどについては「覚えておりません」などと繰り返し、具体的な説明をしませんでした。神戸地方裁判所は、初公判の後も1か月にわたって元議員を拘置所に勾留する異例の措置を取りました。
25日の裁判で、検察は「私腹を肥やす意図で行われた、政務活動費の趣旨に反する犯行だ。詭弁(きべん)を弄し、反省の態度は全く見られない」と指摘し、懲役3年を求刑しました。
これに対し弁護士は「収支報告書の内容が不正確だったとしても、政務活動費が私的に利用されたという立証はされていない」として、詐欺の罪は成立しないと主張しました。
最後に野々村元議員本人が「記憶障害などで裁判で説明責任を果たせず申し訳ありません。今後は人に迷惑をかけないことを誓約します」と声を詰まらせながら述べました。
野々村元議員は去年11月に予定されていた初公判を欠席し、ことし1月に改めて開かれた初公判では起訴された内容を否認した一方、政務活動費の使いみちなどについては「覚えておりません」などと繰り返し、具体的な説明をしませんでした。神戸地方裁判所は、初公判の後も1か月にわたって元議員を拘置所に勾留する異例の措置を取りました。
25日の裁判で、検察は「私腹を肥やす意図で行われた、政務活動費の趣旨に反する犯行だ。詭弁(きべん)を弄し、反省の態度は全く見られない」と指摘し、懲役3年を求刑しました。
これに対し弁護士は「収支報告書の内容が不正確だったとしても、政務活動費が私的に利用されたという立証はされていない」として、詐欺の罪は成立しないと主張しました。
最後に野々村元議員本人が「記憶障害などで裁判で説明責任を果たせず申し訳ありません。今後は人に迷惑をかけないことを誓約します」と声を詰まらせながら述べました。