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広布と人生を語る(3)
「創価学会の日」記念勤行会
昭和57年5月3日
関西文化会館
最後に新世紀会の諸君もおられるので、"平和"について申し上げたい。
"平和"は人類の願望である。
いかに科学が発達し、いかに政治や経済、文化が発展したとしても、ひとたび戦争になれば、全てが破滅する。
また、戦争ほど残酷なものはない。人間が人間でなくなってしまうからだ。
ここに"平和"の重要性があるのである。
次代を担う若き君たちは"平和"をいかに達成し維持していくか、この根本課題を胸中深くもちながら、勉学、成長をお願いしたい。
なお、現実社会のおける宗教の昇華はおのずから、平和、文化、教育へと向かうものである。
われわれには、恒久平和実現への臥竜点睛(がりょうてんせい)ともいうべき、絶対平和主義の大法である妙法がある。
また、平和、反戦への伝統と歴史を持っている。これをどこまでも、持続し、発展させていかなければならないのだ。
社会には、売名的、政治的、また一時的な平和論は多いが、生命尊厳の裏付けのない平和論には、恒久平和の達成は望めなからである。
遠くは釈尊も、絶対平和主義の大法を説かれている。また、天台大師も同じである。
近くは、日蓮大聖人は、未来万年への絶対平和を築きゆく根本の大法を、お遺しくださったのである。
その実践者として、戦時中、牧口、戸田両会長は、その大法を奉持し、戦争反対を叫び、ついに法難にあわれた。
これこそ、学会の平和運動への尊い歴史なのである。
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