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「衝撃の五段階」
エリザベス・キューブラー・ロスが「死ぬ瞬間」で人間が死に至る過程を五段階
で提示した学説に「死の五段階説」があります。この「五段階説」は、一般的に
予測できない出来事に遭遇した時にも見られる現象でもあり、「衝撃の五段階」
と言われています。
★「死(衝撃)の五段階説」1-衝撃 2-怒り 3-抑うつ 4-取り引き 5-受容
「作用反作用」から見ると「地震」(作用)⇒「衝撃の五段階」(反作用)とな
ります。
身近な実例⇒人から何か指示されると、必ず拒絶・拒否をする人がいます。スグ
に反発する人です。このような人は日常的に「衝撃の五段階」を常に繰り返して
いる人です。物事や出来事を受容する自己態勢が希薄な人です。心身の不適応に
時間を要する人々です。
身内の「突然の死」に遭遇した人々の衝撃は大きいものです。慰めの言葉も虚し
く感じられます。身内の方にとっては自分事なのです。他者の言葉は、どこまで
も「他人事」(ひとごと)なのです。「同苦する」ことは、ただそばに行き、手
を握る、抱きしめるしかないのです。この現実により、いろいろ気づく事があり
ます。それが次への一歩となるのです。
同じように不測の出来事に遭遇しても「衝撃の五段階」ではなく「気づきの五段
階」を経ていく方もいます。
★「気づきの五段階」1-衝撃 2-喜び 3-確認 4-勇気と希望 5-実存的証明(実証)
「作用反作用」から見ると「地震」(作用)⇒「気づきの五段階」(反作用)と
なります。
★この「気づきの五段階」は「体感覚知」「悟り」「一瞥体験」等の体感・体験
に結び付く五段階でもあります。
同じように「地震」(作用)を受けても、その「反作用」に異なりがあるのは、
個人の特性の異なりが意識の働きとしてもたらされているからです。
今回の地震で被災した方々の多くは「衝撃の五段階」サイクルの中にいる。心身
の不良不全がもたらされやすい状況にあるといえます。二次災害(被災)の現象
化が懸念されます。既に起きています。エコノミー症候群等
余震による動機づけにより、条件反射的に不安発作を起こす人、パニック障害を
発症する人、うつ病・躁うつ病等の発症が危惧されます。現代段階では多くの人
々は対応不能状態にあります。
「衝撃の五段階」は、生命危機の回避現象であり、動物的な反応です。生体防御
反応でもあります。
「気づきの五段階」は、「意識機能」の働きによる「今、ここ」を「飛翔」(超
える)する現象です。
この差は、普段の生活が「自我機能」中心だったのか「自己機能」中心だったか
の差なのです。私たちは生命により「生かされている」存在なのです。
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