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配慮から削除されたようですが、大事なことと思うので、今日は少しだけ書き残します。
九州でのことを他人事とは思っていません。私の地域には有名な活断層があり、『NHKスペシャル』によると、専門家はここを一番警戒していて、もしもの場合には、東南海トラフ三連動よりも被害が大きいと見られています。
『人間革命 12巻』「涼風」の章の冒頭、20ページの熟読を勧めています。ここでは「一念三千」「立正安国」について書かれています。
青年と共に浅間山・鬼押出しを訪れた戸田先生がその奇岩を「自然界における地獄界の痕跡といえるだろう」と考察され、山本伸一が「立正安国論」を思い起こすと言うと、戸田先生は「大自然の不可思議な現象も、仏法に照らしてみれば、すべて明らかになるもの」と応えられています。
その天明三年の浅間山の大噴火による火山灰が天明の大飢饉の要因となり、さらにヨーロッパでの凶作からフランス革命の遠因となったことが書かれています。
さらに、戸田先生は「不思議なことは、そのころ、日蓮正宗の歴史のなかで、法難がもっとも集中して起こっているのだよ」「熱原法難(中略)の余燼がまだくすぶっていたころだ」と、その史実を教えて下さっています。
そして、「しかし、こうした現証が起きなければ、謗法に気づかないのだから愚かな話だ」「法難と噴火とが、かならずしも符合するとは限らないだろうがね。だが、『立正安国論』の原理のうえから、正法が途絶えようとするときには、台風や地震、日照りなど、自然界にも異変が生じ、政治も乱れ、戦災や疫病など、さまざまな形で、民衆が苦悩の辛酸をなめる結果になることは間違いない。日蓮大聖人は、そのことを教えて下さっているのだ」
「しかし、現代人は、この生命の法則に耳を傾けようとせず、自然災害は偶然か、さもなければ、人間とは無関係な、自然界のなかだけの因果関係だけでとらえようとする」と答えられています。
ところで、森川一正が「御書には『万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば吹く風枝をならさず雨つちくれを砕かず』と仰せですが、広宣流布の暁には、こうした噴火なども起こらなくなるのでしょうか」との質問に対して、
戸田先生は、
「山も成・住・壊・空という四劫を繰り返しているのだから、その生成過程で噴火を起こすことはなくなりはしないだろう」
「しかし、たとえ、噴火を起こしたとしても、それによって民衆が苦しむという事態を、避けることはできるはずだ」
と教えて下さっています。
この「民衆が苦しむという事態を、避けることはできる」ということが重要な意味を持っていると思います。
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