橋桁落下 重さ75トンの設備が十分に固定されず

橋桁落下 重さ75トンの設備が十分に固定されず
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神戸市の新名神高速道路の建設現場で橋桁が落下した事故で、橋桁には重さ75トンの設備が十分に固定されていない状態で乗せられていたことが、関係者への取材で分かりました。警察は、重い設備が不安定な状態で置かれていたことと橋桁の落下に関連がないか調べることにしています。
今月22日、神戸市北区道場町の新名神高速道路の建設現場で、長さおよそ120メートル、重さおよそ1350トンの橋桁の西側の部分が、橋脚からおよそ15メートル下の国道に落下して、作業員2人が死亡し、8人が重軽傷を負いました。
警察は24日、工事を請け負った大阪・堺市にある「横河ブリッジ大阪事業場」や、下請け業者で兵庫県尼崎市にある「汐義建設工事」などを、業務上過失致死傷の疑いで捜索しました。
道路を管理するNEXCO西日本によりますと、事故が起きたとき、橋桁の西側ではクレーンでつり下げる際に使う「セッティングビーム」という設備を3基設置する作業が進められていました。この設備の重さは3基でおよそ75トンあり、1基につき2か所をボルトで固定することになっていましたが、当時は合わせて6か所のうち、少なくとも3か所が固定されていない状態で橋桁に乗せられていたことが、関係者への取材で新たに分かりました。
警察は、重い設備が不安定な状態で置かれていたことと橋桁の落下に関連がないか調べることにしています。