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小事は万事
「小事は万事」とは、語り継がれてきた、生き方の「智慧」であり教訓である。
「自分を変えたい、自分を超えたい」ならば、「やればいい」やらずに、何もし
ないから「常に後悔」の中にいるのだ。
昨日、水泳の北島が引退した。「やり切った」から自然にもたらされたのだ。多
くのアスリート・スポーツ選手が体感・体験している事実である。プレイヤーで
あるから「引き際」が自然にわかるのだ。私たちは「自分自身」という「プレイ
ヤー」なのだ。
習い事、稽古、鍛錬は「日々の小事が大事となる」事を教えてくれている。しか
し、こうしたことがわかるのは、実感するのは、自分自身が体感・体験して始め
てわかる。日々の生活の中での繰り返しする、ルーチンワークである。
身体機能・身体感覚を養うということは、日々の運動である。NHKで放映中の
「奇跡のレッスン」は世界的な一流の選手・コーチ・指導者が日本に来て実際に
日本の小中学生にレッスンする番組である。
それらのレッスンで共通していることは、
1-身近で簡単なトレーニングにより「体慣らし」(からだならし)自分で自分
の体を馴染ませていくこと
2-集団競技(バレーボール・バスケ・サッカー・合唱・演奏等)の場合は、ペ
アで連携することを学ぶ
3-ペアを5組ぐらいで、協同する、連携する、チームワークを学ぶ。役割分担
・自分の特性・得意を知ることになる。
4-実際の試合に近い模擬試合を行う。チームプレイを体験しながら、個人の動
き・全体の動きを俯瞰することを学ぶ。
5-なぜ「やるのか」を通し、基本的な人間としての振る舞いを学ぶ。礼儀作法
等 1~4のおさらい
6-統合・全体性の俯瞰ということを頭にいれて模擬試合。質疑応答
見学者の親・家族・学校の先生たちは子供たち以上に真剣である。まともに教わ
っていないからである。子供たちは日々変化していく自分に喜びを感じ、顔つき
が生き生きしてくるのが画面を通し伝わってくる。
このような現象は出家した小僧さん、新参の修行僧にも見られる。「学び」とは
「個人」であり「集団」というユニットで促進されるのである。
「自分自身」は1週間で「変わる」「超える」をもたらす「奇跡のレッスン」プ
ログラムであると言える。
成長・成熟している人を観察すると、このような1週間プログラムを年に1回・
3泊4日の宿泊研修を年に4回~6回、行っている。短期間の宿泊プログラムであ
る。「小事は大事」を定着化させる方法である。
創価の組織においても、誰でも自由に参加できる宿泊型の体感・体験研修が必要
な時代にあると言える。日常的な組織活動がいかに打ち出しと無駄な集合離散を
繰り返しているかを見ればわかること。会員の思いに応えるシステムが崩落して
いるゆえの現象である。組織外での自発的な研修会の開催が求められているのだ。
昭和40年代、池田先生は夏期講習会・春季登山会等で人材育成の場を開催して下
さつていた。全国から集った参加者への信心練磨の講習会であった。そのことが
拡大の原動力になったことはいうまでもない。また各地域での文化祭の開催、青
年主張大会等は、広宣流布の共有体験・体感となり土台が築かれてきたのである
新しい時代にふさわしい研修会・講習会は組織の指示ではなく、自発的なもので
なければならない。本物が本物を育てる研修会である。
まあ、いろいろあるが、自分自身の成長のために忘れないでほしい。
1-「悩んだら、歩け」「行き詰ったら、走れ」
2-「やり切り」「やり尽し」体験は、次のステージへの飛翔となる。
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