誕生パーティーの何が悪いの? 乙武洋匡氏を糾弾する「テレビコメンテーター(笑)」の発言内容が意味不明
乙武洋匡氏
ここ数日、不倫で大騒動となった乙武洋匡氏の誕生パーティ「乙武洋匡を囲む会」の開催是非に関してずいぶんと話題になっているが、正直な感想は「テレビも暇なんだな」ということだった。
別に個人が誕生日会を開くことの何が悪いのかもわからないし(政治家になる道はとりあえずなくなったので、政治的な意味合いもない)、多くの著名人が出席した盛大なものになったことに関しても、「そんなに人を集められる人物なんだ」と素直に驚嘆した。まあ不倫に関して擁護する気はないが、彼も十分ダメージを受けたわけで、個人的なパーティなどイチイチ槍玉にあげる必要があるのかと。テレビもよほどニュースがないということか、もしくは叩きやすかったからか。
今回の騒動に関して、テレビのコメンテーター(笑)の発言はとにかく最低なものばかりだった。(笑)をつけたのは、コメンテーターと呼ぶにも値しない芸能人やキャスターがその役を担っているからである。
医師でタレントの西川史子は「迷惑がかかっているのは奥さんと家族ですから、謝罪する必要はない。私だったらパーティー、やらないですけどね」と発言。奥さんが謝罪するかは奥さんの自由だろう。そもそも奥さんのコメントは単なる謝罪ではなく、乙武氏の現状を見据えてこれからを前向きに向かっていこうとする、寛大な決意表明に聞こえた。その中に家族として「お騒がせして申し訳ない」ということに問題はないだろう。それを「謝罪」の部分だけで捉えるあたり、文脈を読む力がないということだ。
オリエンタルラジオの中田敦彦も同じ。「誕生パーティーやってる場合じゃないと思いますよ」「主催者が止めないといけないんじゃないですか?やるべきじゃないと思います」となぜか世間を代弁するような口調で不快感を露にした。だからそれは個人の自由だと思うのだが。騒動で傷ついたのが家族というなら、家族が納得するなら別にいいだろう。もしかしてパーティーを開ける乙武氏がうらやましいのかと思ってしまった。
中田の発言は、想像力の欠如を物語っている。乙武氏としてもこれだけの騒動が起こった中で誕生パーティなどやることでまた騒がれるのは理解できるだろう。後出しになってしまうが、おそらく今回のパーティは乙武氏を慕う友人たちが、激励の意味を込めて開いてあげた部分もあるのではないかと筆者、そして多くの人も容易に想像できたのではないか。そして実際、出席した友人であるサニーサイドアップ代表の次原悦子氏が「開催しようよと言ったのは私たち友人達だ」と経済アプリ「NEWS PICKS」内でコメントしている。