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「三障四魔」の生命論的展開
「三障四魔とは、正法を信じ行ずるときに、これを阻もうとして起こる三つの障
りと四つの魔のことです。」中略「私たちの仏道修行の途上においては、さまざ
まな障害や苦難が競い起こってきます。」創価ネット
なぜ、「三障四魔」が競い起こるのか、「正法をたもつゆえ」とあるが、「なぜ
そういう現象が起きて来るのか」については、曖昧になっている。信じ込み・思
い込みのレベル⇒思考・概念である。
「生命現象」として見る事ができないのである。そういう人材が創価には育って
いないということだ。
個人において「三障四魔」とは、「行」による「自己機能」の活性化に伴う「自
我機能」の反発により、もたらされる現象である。「行」とは、身体的ムーブメ
ント(身体運動)に伴う「意識機能」の活性化である。
「勤行・唱題」には、自身の身体運動に伴い、「声出し」により⇒言い聞かせに
よるフィードバック現象が身体内部で起きる。また「息つぎ」に伴う呼吸法が血
液の循環を活性化させる。現代人の多くは、胸呼吸、胸式呼吸になっている。本
来は、腹式呼吸(肚呼吸)である。「腹式呼吸」は自律神経系の活性化をもたら
す。
このような働き作用が心身の浄化作用働きがもたらされ、新陳代謝が自然治癒を
現象化させるのである。
「行」としての形式だけを伝えるだけで、「なぜ、そうなのか」ということが欠
落している。
「生命の浄化作用」として「三障四魔」という現象が起きて来るということなの
だ。ちなみにあらゆる「行法」には「生命の浄化」に伴う現象に「現象化」が
見られている。例⇒悪寒・熱発・吐き気・様々な感覚反応等
小学生の頃、素朴な疑問を投げかけたことがある。「正しい事をしていて、なぜ
魔が競い起こるのか」尋ねたことがあるが、大人たちは私が納得するように説明
はできなかった。そう教わったからという信じ込みだったのである。確かに「三
障四魔」という現象はあることは、「やれば、やるほど出て来る」ので納得する。
しかし教学論理ではいろいろ展開されてはいるが「生命現象」としての「働き作用」
からの説明はいまだになされていない。
創価教育により、様々な博士、研究者がいても、東洋哲学研究所なるものがあっ
ても、池田先生の著作・講演を基に述べているだけで、追従することに終始して
いる。また、そうした事に関しての疑問や、おかしさ等を感じないような「鵜呑
み」レベルの教学論理なのである。「活を入れる」教学ではない。これでは疲弊
し閉塞する現象しかもたらされない。世俗化に伴う腐敗と堕落へと誘っているだ
けだ。
池田先生の言われた「21世紀は生命の世紀」との指導は「スローガン化」された
ままである。池田先生に期待・依存する体質からの脱却が無い限り、見かけの創
価教学になってしまう。もはや、そういう状況が起きている。
創価ネット「三障四魔」
http://www.sokanet.jp/kaiin/kisokyogaku/jissen/08.html
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