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「お父さんに会って欲しい」
同級生の女の子にそう言われて、私はドキッとしました。娘を貰って欲しい……そう言われたらどうするんや? 彼女は大事な話しがあると言う。
まだ二十歳を過ぎたばかりの私は覚悟が決まらないまま彼女の家に行きました。そこには彼女のお父さんとお母さんもいて……今まさに重大な家族会議。
ご両親だけじゃない。近所のおっちゃんもいる。え? 近所のおっちゃん? なんで?
それが折伏と分かってホッとした。おもろい。聞かせてもらおやんけ!
ところが聞いてビックリ。「四十余年未顕真実」「因果倶時」「宿命転換」などが飛び出して、おっちゃんの凄く知的で論理的で説得力のある話に圧倒されてしまいました。
断っておくが、私や彼女の住んでいた府営住宅には高所得者が住むことは出来ない。大学を出ている人なんか一人もいないはずなのに、おっちゃんは凄い。私は東京大学や京都大学などを出た人たちと一緒に仕事をしていましたが、彼らにこのおっちゃん程の教養や話の説得力を感じたことはありませんでした。……こんな人が昔の創価学会にはいました。
結局、私は嫁をとらずに聖教新聞をとることになりました。(この時は入信せず)
誰もがこのおっちゃんのように、勉強癖があるのが創価学会だと思っていたのですが……
「創価学会は学ぶ会なんだ!」
と、2008年ごろでしたか、池田先生は声を荒げて言われました。どういうこと?
ラカニエンヌさん(ユニークとは最高の褒め言葉!)のように、「二乗不作仏」と蔑まれる人がなぜか多い。そう言われた人は次第に組織から離れていって、不勉強を自慢する従順な人ばかりが私の地域には残ってしまいました。
彼らは不勉強ゆえに知らない。「二乗不作仏は爾前経を信奉する者の言葉」であることを。法華経の行者は「二乗作仏」なのですから。これは池田先生の創価学会とは矛盾しません。
「創価学会は学ぶ会なんだ!」から。逆に官僚主義者はこう、静かにすり込んで行きます。
「民は愚かに保て」
うるさい奴らと違って扱い易い。大本営にとって都合がいい。北朝鮮(民衆)撲滅も祈る。
ところで、どちらの思想が最終的に勝利するか?
大本営は「転戦」と言うが、もうそろそろ、それが誤魔化しであることに気づかなければ。
『立正安国論』が生まれたきっかけは大地震でした。選挙のためだと思っていた人は、これをおかしいと思いませんか? どなたかが言われていましたが、「総罰」は既にたくさんあります。またどなたかも指摘されていましたが、株価が大きく下げ始めました。選挙御書講義では教えてくれませんが、「三災七難」のなかに「穀棄」というのがあり、現代的には経済不況を意味します。この原因を立正安国論では「謗法の充満」であると言います。
20世紀末、河合一さん(太ちゃんさん、お元気ですか?)はバブル崩壊後の空白の10年を「日顕(の謗法、「C作戦」による)不況」だと言われました。
では、今は? 現執行部の指導とやらのおかげで広宣流布が進んでいるのなら、さらなる「穀棄」、空白の20年、30年……はどう説明するのか?
今、21世紀に入って、学会の執行部が自ら「C作戦」を展開していないか?
池田先生と学会員の間をCUTしていないか?
脳みそ筋肉を推奨する幹部は池田先生の思想をただの考え方だと思うから軽視してしまう。
池田先生・三代会長指導というのは、13世紀の御書を現代語訳されたもので仏法の延長線上にあり、宇宙の、生命の、「法則」であって、これに則るかどうかで幸/不幸に分かれるのです。牧口先生の最後の書簡には圧倒されます。
「(カントの哲学を精読している。百年前、及びその後の学者共が、望んで手を着けない『価値論』を私が著し、しかも)上は法華経の信仰に結び付け、下、数千人に実証した(のを見て、自分ながら驚いている。これ故、三障四魔が紛起するのは当然で、経文通りです)」
と、法を惜しむゆえに、池田先生の指導を惜しむゆえに、声をあげているのが<<宿坊>>なる掲示板であり、そこに集う<<イケディアン>>であり、名も無き、学会からの給料も無き“ただ一匹、地涌の菩薩”です。
http://6027.teacup.com/situation/bbs/43414
これをどう見るか。評価するのは、実は評価されることなのです。実は怖いことです。
宿坊をご覧になっている皆様。話題は色々でますが、御書に照らして、三代会長指導に照らして、どうか。(参照しようにも、その三代会長指導をなくそうと、お上はしている。)どうぞ、ご自身でご判断下さい。出来ますか? 上からの指示じゃなく「自分」で。
仏法では原因を自分自身に求めます。結果、損するのも得するのも貴方しだいです。
これは「都市伝説!」ではありません。「信じるか信じないかはあなた次第です!」
>「私が折あるごとにスピーチをさせていただいているのは、学会の将来を考え、今のうちに“知性の錬磨”の流れを完璧につくっておきたいからである。「知性」を磨かず、ただ純真という幼児のような心だけでは、縁に紛動されやすく、悪しき権威に利用されやすい。
これも、過去の歴史が証明しているとおりである。自分自身できちんと正邪を見きわめていける、確かなる信仰者を一人でも多くつくっていく ―― これが今、もっとも正しく、もっとも大事な将来への道なのである。」
杉並区記念総会・ 池田大作全集74巻213 - 214頁<
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