キーボードの鍵盤が電車に。
トマトがボクサーの手に。
プレッツェルがあぐらをかく足に。
これらの作品はチェコのイラストレータ−、クリスティアン・メンサさんの作品。なんと1997年生まれで19歳(2016年現在)だというのだから驚き。彼の作品の特徴は自分の周りにある、当たり前のものを何か全く別のものとして“見立てる”こと。
トイレットペーパーをレッドカーペットに見立てたり、
ねじをトランペットに見立てたり、
みかんを亀の甲羅に見立てたり。
誰しも「あの雲、クジラに似てるね」なんて会話を小さな頃にしていたけれど、大人になってくると「雲は雲」「ねじはねじ」と自分の中にあるイメージを固めてしまう。
あるものの中にある要素を他のイメージに転用する力はアイデアを生むテクニックのひとつだ。自分の周りにある風景を「変わらない日常」として捉えて思考停止してしまうのではなく、たまにこうした作品を眺めることで「変わらない日常」を疑うクセをつけていきたい。
また、彼は風景写真とイラストを組み合わせた作品も多数発表している。
誰にでも思いつきそうなアイデアだけれど、意外と形にしている人は少ない。
こちらで彼の作品がすべて見られます。
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