映画「ネイビーシールズ」観ました
原題:ACT OF VALOR
製作:アメリカ’2012 110分
監督:スコット・ウォー 、マウス・マッコイ
ジャンル:アクション
【あらすじ】医師を装ってコスタリカに潜入したCIAエージェント、モラレスが何者かに拉致された。すぐさまネイビーシールズのローク大尉率いる“チーム7”が急行し、鮮やかに任務を遂行する。だが、彼女が探っていた南米の麻薬王クリストと東南アジアの国際テロリスト、アブ・ジャバールが、史上最大規模のテロを計画していると判明し…。
相変わらず顔が見分けられないので、きちんと観られたとは言い難いんだけども、映像がクリアで観やすく、話の流れもわかりやすかったので楽しめました。
拉致されたエージェントの救出作戦のくだりは本当に映像がきれいでドキュメンタリーかと見紛うほど。水の中からちょこっと顔をだして川を渡る様子や、おもちゃのような飛行機に取り付けられたカメラからの映像など、下手なSF映画よりもクール。
やけにリアルだと思ったら、本物のネイビーシールズの全面協力を得ていたんですか…そういえばどこかで聞いた気がする。
現在では兵器もかなりハイテク化が進んでいるみたいだから、リアルに描けばそれだけでSFっぽくなってくるんですね~。
作戦開始時はロボットみたいに見えた隊員たちも、仲間の負傷やピンチにはとても人間らしい感情を見せてくれるし、そもそも最初に家族との時間を大切にする姿をしっかり映していたので、見分けがつかなくても彼らに寄り添って観られるところもよかったです。
彼らも本物の隊員さんで役者としては素人だったそうですが、むしろ演技ではなく普段から想っている本当の気持ちだからこそ伝わるのかも。
また、何気に悪役も印象的で、大量殺戮の兵器で金儲けをしているくせに家族愛は強かったり。彼がエージェント?との駆け引きに見事に破れるくだりは人間くさかったです。
もう一人も、自爆テロを唆す時の優しい話し方がね…悪人も魅力的じゃないと人を動かせないんだろうなぁと思いました。
冒頭の爆破テロや中盤の拷問など惨いシーンでは、戦争モノを観ていて感覚が麻痺するいつもの感じになってしまったけど、上記のような描写で引き戻されました。
おかげで終盤の仲間を想う気持ちや、必死に自分の役割を果たそうとする姿にホロリ。
棺に金バッチみたいなのを刺していくのはどういう意味なのか気になって調べたところ、あれはトライデント(バドワイザー)というシールズ隊員の証で、これを棺に打ちつけるのは、敬意や「いつまでも忘れない」という思いを表しているそうです。
そして原題の意味は「勇気ある行動」。ローク大尉の行動と、手紙に綴られた「勇気あるところ常に希望が存在する」の一文にかかってるのかな。邦題はもうちょっと何とかしてほしかった気がします。似たタイトルの作品もあるし…。