心が弱ると現実逃避しがちだ。もちろん時間が解決してくれることもあるが、現実逃避的な思考のままでは、暗いトンネルを抜け出すことだけが目的になってしまい、なかなか抜け出せないように感じたり、一度抜けてもまた暗いトンネルに再突入する恐怖に怯えることになる。
だが、トンネルの出口ばかり探してはいけない。まだかまだかと長く暗い過去ばかりを振り返ってもいけない。過去でもなく、未来でもなく、今この瞬間をよりよいものにしていこうという考え方をする。この動画を見てもらうと、「今を生きる」ことがいかに大事かわかってもらえるかもしれない。
今を生きるために
でも、どうしたら今に集中して生きることができるのだろうか。逆説的な言い方だが、今を実感するためには、「昨日より今日。今日より明日。」という一連の流れの中で、より良くなっていくということを意識することがよいように思う。
もちろん、必ずしも日々成長や改善を実感できるとは限らない。ただ、あくまでより良くなっていくことを意識する。その結果がどうなるかはわからない。ただ、できるだけ今日をより良いものにしようと努力する。そういう意味で「今に投資する」と考える。
過去や未来は今に投資することで変えられる
過去を後悔ばかりしていても状況は改善しない。だが、今は変えられる。より良い選択肢を選ぶことができれば、過去の失敗や後悔を取り返すことができる。もちろん過去を振り返って反省することは必要だが、後悔ばかりしていてもダメだ。
未来を心配ばかりしていても状況は改善しない。だが、今は変えられる。より良い選択肢を選ぶことができれば、未来の不安や心配を減らすことができる。もちろん未来を想像して事前の策を考えることは必要だが、心配ばかりしていてもダメだ。
しかし、人はより良いと思われた選択肢を選ぶことができても、予測のできない未来において結果はいかようにも変わる。未来の結果を買うことはできない。同様に過去をなかったことにもできない。ただ、明日をより良いものとなりそうな選択肢に「投資」することのみが許される。
投資するために感覚を研ぎ澄ます
もしあなたがお金をかけて何かに投資しようとするならば、必死になって情報を調べ、数字を分析し、数字にならない感覚までをも大事にするはずだ。人生においては、お金以上にもっと大事なものを、あなたは投資しているのではないだろうか。
あなたのいるトンネルの壁は何色だろうか。出口以外に明かりはないだろうか。触ってみると今にも崩れそうな箇所が見つかるかもしれない。暗闇に慣れた目だからこそ、それは見つけられるのかもしれない。
生きている限りなくならない時間を投資する
すぐに結果は出ないかもしれない。だが、お金なら底をつくが、生きている限り時間はなくならない。ただ、残された時間が減っていくだけだ。ならば、時間を「消費」するのではなく、明日に向かって「投資」した方が生きている実感が湧いてくる。
昨日の自分と比較して、今日のあなたは何が変わっただろうか。朝の自分と比較して、今のあなたは何が違うだろうか。それを自ら振り返った上で、明日のあなたはどうなりたいだろうか。
おわりに
地殻変動で勝手にトンネルが崩壊することを期待してもそんなことは起こらない。運のよい人をうらやむ気持ちもわかるが、自分にも同じことが起こることを期待してもむなしいだけだ。
だが、そうやって「消費」していたと思われた行動も、後から振り返ってみると、その失敗のおかげで今気づけているということがある。自分の予想しなかった良い結果も起こりえるからこそ、「投資」という考え方はいいものだと思う。
「あんなことがなければ今頃。。」
「未来に希望など持てない。。」
過去も未来も変えることはできないかもしれない。だが、今というこのときはあなたの手の中に握られている。