NNNドキュメント「マザーズ~産みの親は誰ですか。」語り 余貴美子
2016年4月24日(日) 24時55分~25時50分 の放送内容
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番組詳細説明(内容)
【見どころ】
あなたには“ふたりのお母さん”がいる。告げられた真実をあなたならどう受け止めますか?
予期せぬ妊娠などで、産んでも育てられない子どもを育て親に託す「特別養子縁組」。56歳になって初めて「もらい子だった」と告げられた主婦。そして4歳で実母と再会することになった男の子。私は誰から産まれ、なぜ養子になったのか?誰もが持つ「出自を知る権利」は守られているのか?
ルーツ探しの苦悩と戸惑いを追った。
【内容】
「特別養子縁組」は予期せぬ妊娠から起こる子どもの虐待死や遺棄を防ぐ有効な制度だ。
2012年からNNNドキュメントで放送を続けてきた「マザーズ」。その第三弾のテーマは・・・。
「子どもが出自を知る権利」〜私は誰で、どこから来たのか?
特別養子縁組で託された子どもたちが、養子と知って芽生える「産んでくれた母親」への思い。
しかし、今の日本にはルーツをたどる制度はなく、個人では困難を極める。「特別養子縁組」は小さな命を救うセーフティネット。ならば、救った命から始まる人生を包括した仕組みが必要では。
私は誰なの?
エミコさん(56)は去年数十年ぶりにあった親戚から「あなたはもらい子だった」と告白された。両親はすでに他界。本当なのか?精神的に不安定になり、実母を探すためのルーツ探しが始まった。手がかりは、へその緒の箱に残された助産師の名前。しかし、すでに半世紀前の事。助産院は廃業。記録は行方不明。戸籍には実子と表記されているのに真偽は不明なのだ。
藁の上からの養子
高度経済成長期頃までの日本では、出生証明書に養親の名前を記入し実子と偽って引き取る養子縁組が当たり前のように行われていた。産む側、引き取る側それぞれの世間体を重視した結果である。この問題をあえて表面化させた宮城県の菊田昇医師の「赤ちゃんあっせん事件」をきっかけに昭和63年の民法改正で現在の特別養子縁組の制度が導入された。
ルーツを知る権利
特別養子縁組の制度創設で大切にされたのは、子どもがルーツを知る権利(出自を知る権利)の確保だった。しかし、現在でもルーツ探しは困難を極める。平成20年の戸籍法改正で血縁関係が断絶した特別養子には実親の住所などをたどることができなくなったのだ。裁判所の養子縁組の公的記録「審判書き」の保存年限は30年しかない。厚生労働省のガイドラインでは「記録は永年保存が望ましい」とあるが強制力はなく記録保管は各機関に委ねられている。自民党のプロジェクトチームは精子提供など生殖補助医療法案に「ルーツを知る権利の確保」を盛り込もうとしたが、賛否がまとまらず宙に浮いたままだ。
海外では?
韓国では2012年に国が設置した機関で養子縁組の記録を一元化。養子ならばその情報にアクセスできる。朝鮮戦争の孤児など現在までに16万人もの養子が海外に送られ、年間4000人も養子がルーツ探しで訪れる。養子輸出大国の汚名返上で一気に制度作りが進んだ。
母子再会を支援。日本の最先端現場では?
民間養子縁組あっせん団体ベビーぽけっとでは、年に一回のイベントで、実母と養子家族の交流に取り組んでいる。ヒロヨシくん(4)は実母と再会を楽しみしている。養母のアキコさん(39)もヒロヨシくんを産んでくれたお礼を言いたいとその時を楽しみに。「あなたにはふたりのお母さんがいる」真実を隠すことなく伝える事が大切なのだ。
子どもの知る権利が置き去りにされた日本。生命を守ればそれでいいのか?問いかけたい。
“産みの母”から“育ての母”への命のリレー、特別養子縁組制度。「自分は誰でどこから来たのか?」その問いの中で苦悩する人々がいる。ルーツ探しの現場を追った。
出演者
- ナレーター
- 余貴美子
番組内容
産んでも育てられない「産みの母」から、産むことができなかった「育ての母」への命のリレー、「特別養子縁組制度」。子どもの虐待や遺棄を防ぐ有効な制度として認知される一方、“子どもがルーツを知る権利”については議論が進んでいない。「自分は誰でどこから来たのか?」その問いの中で苦悩する人々がいる。ルーツ探しの現場で今、何が起きているのか。子どもの幸せとは何かを考える報道ドキュメンタリー。
制作
中京テレビ
その他
- 属性情報?
- ジャンル
- ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 ニュース/報道 - 特集・ドキュメント
人物情報
出典:日本タレント名鑑(VIPタイムズ社)(外部サイト)